地域統括会社紹介 サンケミカル社の活動紹介

Myron Petruch

気候変動や社会課題の解決に向け、
DICの仲間たちと連携・協力して前進します

President & Chief Executive Offi cer,
Sun Chemical Corporation
Myron Petruch

持続可能な社会の実現に向けて温室効果ガスの大幅削減へ

欧米地域を統括するサンケミカル社は、DICグループの掲げる温室効果ガス削減目標が、Science Based Targetsイニシアティブ※1の承認を得たことに基づき、 (1) 温室効果ガスの排出量を2030年までに2019年基準で27.5%削減することを約束します。また、(2) 資本財、燃料およびエネルギー関連活動、上流の輸送・流通、事業運営によって発生する廃棄物、販売した製品の回収処理による温室効果ガス排出量を2030年までに2019年基準から13.5%削減します。さらに (3) 2027年までに、購入された商品やサービスにかかる支出において、科学的根拠に基づく目標を設定しているサプライヤーが80%となるよう取り組みます。
また、DICグループでは事業所で排出するCO₂排出量(Scope 1,2)を2030年までに50%削減(2013年度比)し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げています。この目標は、購入電力とオンサイト電力を含めたグリーン電力への移行と、主にエネルギー効率の改善による化石燃料の削減の両方を組み合わせることによって達成します。

  • パリ協定の目標達成に向け、企業に対して科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標の設定を推進する国際的なイニシアティブ。

DIC Vision 2030に基づきサステナブル製品の開発を強化

サンケミカル社におけるサステナブル製品の開発とは、従来の製品や製造プロセスに代わって、気候変動に関連する温室効果ガスの排出を削減し、原材料の消費を抑え、廃棄物の蓄積を削減する製品やプロセスを設計することです。
私たちは「DIC Vision 2030」に基づき、リユース、リデュース、リニュー、リサイクル、リデザインの「5R」を活用し、製品開発とサプライヤーとの連携を通じて、サステナビリティへの取り組みを進めています。それは、インキ・塗料・接着剤・カラーマテリアル・先端材料などすべてのビジネスユニットで展開され、製品の開発・製造・流通に波及しています。
さらに、サンケミカル社では、サステナブル製品の開発を一層強化するため、サステナビリティに関する評価を行う第三者機関EcoVadis※2を活用し、サプライヤーの評価を行っています。現在、EcoVadisプラットフォームには、71%以上のサプライヤーが登録され、私たちはEcoVadisによって特定された改善すべき点に対処するようサプライヤーに要求しています。

  • 2 世界160ヶ国の企業にサステナビリティ・サプライチェーンの評価を行っているフランスの企業。

市場のリーダーとして社会課題を解決する領域をさらに拡大

サステナビリティは私たちにとって目新しいものではありません。10年以上にわたり、サンケミカル社は、サステナビリティに関するコミットメントと市場でのリーダーシップを示してきました。オペレーション、製品およびサービス、協業に重点を置いた一貫性のある戦略、さらに5Rによる組織的な資源循環の枠組みの構築などいずれも先進的な取り組みです。私たちは今後も市場において明確なサステナビリティ・パートナーとして認知されるために、メッセージを強化し、提供する課題解決の領域を拡大し続けていきます。

“One Company”の一員としてアイデアを共有し密接に連携

サンケミカル社のサステナビリティへの取り組みは、DICグループの"One Company"構想の推進にもつながります。各地域が相互にアイデアを共有し、プロジェクトで協力することは、グローバルなサステナビリティと地域のダイバーシティ実現を加速させます。このようなアプローチにより、サンケミカル社もDICグループ全体もさらに強みを発揮していくと確信しています。