社会とのコミュニケーション

社会とのつながり

DICグループでは、ビジネス層だけでなく、学生を含む一般生活者とのコミュニケーションを推進することに努めています。

美術館

DIC川村記念美術館は2023年、3月8日の国際女性デーを前にSNSキャンペーン「#5WomenArtists」に参加し、収蔵作家のブリジット・ライリー、ルイーズ・ニーヴェルスン、野口里佳、福田尚代、渡辺信子を取り上げました。これに続く春の企画展「芸術家たちの南仏」(3/11-6/18)では、20世紀の戦争の影響を含めた南仏近代美術史を概観しました。「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」(7/29-11/5)では、先進的な美術教育者としても後世に影響を与えた芸術家の仕事を紹介しました。会期中、アルバースが伝説的な芸術学校「ブラックマウンテン・カレッジ」や名門イェール大学で行った授業をいつでも疑似体験できるワークショップ・スペースを設けたことで、親子連れから美術・デザイン・教育分野まで幅広い層の熱い支持を得ました。今後も芸術と自然が調和した憩いの場を社会に提供していきます。

カレンダー

当社オリジナルカレンダー「Calendar 2024"Paris"」では、同年の夏季オリンピック・パラリンピック開催にちなみ、異なる文化や民族のルーツを持つ芸術家が多く集うパリの情緒と洗練、国際色豊かな多様性をテーマに、DIC川村記念美術館の所蔵作品からカレンダーにまとめました。同館学芸員によるテキストで、作家や作品のパリにまつわるエピソードも紹介しています。今後もステークホルダーの皆様から高い評価を得られるオリジナルカレンダーの企画および製作に努めます。

ウェブサイト

ステークホルダーとのコミュニケーションを促すため、中国とアジアパシフィック地域のウェブサイトのリニューアル、ステークホルダーに伝えるべきコンテンツの拡充を図りました。海外のステークホルダーからのアクセス性の一層の向上を図っていきます。
また、ウェブサイト上でのESG情報の発信にも取り組んでいます。サステナビリティに関する方針を分かりやすく説明するとともに、ESGに関する定量データについても掲載し、多様なステークホルダーのESG情報に関する要請に応えられるよう努めています。

企業広告

「DIC岡里帆シリーズ」では社会課題の解決に貢献する事業を取り上げ、人と地球の未来をより良いものにするため、持続的な豊かさを追い求める企業姿勢を伝えるよう心がけています。DICが目指す新しい未来の「ありよう」に対する共感・理解を深め、会社の成長可能性と将来性を感じていただくよう、テレビCMの他、ウェブやSNSなどを活用したデジタル広告を展開しています。

企業広告

地域とのコミュニケーション

“Color & Comfort”の価値提供のため、色の新たな発見を体感する地域コミュニケーション活動を、各事業所のメンバーを中心に感染防止対策を講じて実施しました。
千葉県木更津市の公民館にて開催された「地域文化祭」では、DICカラーガイドの中から好きな色を選びクラフトパンチで切り抜く簡単な作業で、様々な形や色を使ってオリジナルのカードが作れるDICカラーワークショップを開催しました。
また、総合研究所のコンベンションホールにて、「千葉県夢チャレンジ体験スクール」を開催しました。この体験スクールは、千葉県教育庁主催の小学生を対象としたもので毎夏好評を博しています。参加者は色の変化を観察し、夏休みの自由研究に取り入れたいなどの感想をいただきました。

寄付金などの状況

DICグループは外部の様々な機関との多様なつながりを持ちながら、事業活動を進めています。

寄付金について

2023年度のDICグループの寄付金支出は約78百万円です。このうち、日本国内での実績としては、教育研究支援などを含む指定寄付金が約9百万円、特定公益増進法人向けおよびその他寄付金としての社会貢献目的などの用途では約18百万円を支出しています。
なお、2023年度においてDICグループによる政治団体向けの寄付金はありませんでした。

業界団体等への参画

化学企業の立場から、DICグループでは様々な業界団体などの活動に参加して専門的な情報の提供、調査活動や資料の収集などの活動に取り組んでいます。
日本国内における主な参加団体は、一般社団法人日本化学工業協会や一般社団法人日本経済団体連合会、化成品工業協会、合成樹脂工業協会、印刷インキ工業会などから、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン等と多岐にわたります。
海外も含めたDICグループ全体としての2023年度の様々な社外活動の参加にかかる支出(組合会費)は約159百万円です。