社会とのコミュニケーション
社会とのつながり
DICグループでは、ビジネス層だけでなく、学生を含む一般生活者とのコミュニケーションを推進することに努めています。
美術館
DIC 川村記念美術館は、約半年のメンテナンス休館を経て、コレクションViewpoint「クリストとジャンヌ=クロード―包む、覆う、積み上げる」の特集展示とともに再開館しました。秋にはドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の全面協力のもと「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」展を開催。作品とともに、書簡や指示書など当時の貴重な資料も展覧し、今日のアートにも多大な影響を与えた芸術動向を振り返る機会となりました。
2021 年は感染症対策を講じながら、コロナ禍で休止していた定時ガイドツアーを再開し、対話型鑑賞「mite!」はオンラインでの開催を継続しています。
庭園には「ラウンジ」が完成し(2020年)、飲食スペースや送迎バスを待つ時間の休憩所としてご利用いただけるようになりました。
カレンダー
当社オリジナルカレンダー「Calendar 2022 Roy Lichtenstein」では、DIC 川村記念美術館コレクション作品を取り上げるとともに、カラーユニバーサルデザインに配慮した配色、環境にやさしいインキの使用、リサイクルや環境に配慮した加工などDICグループ製品技術を用いカレンダーを企画制作しています。「第73回全国カレンダー展」において部門賞(第1部門)奨励賞を受賞しました。今後もステークホルダーの皆様から高い評価を得られるオリジナルカレンダーの企画および製作に努めます。
企業広告
DICグループはブランドスローガン「Color & Comfort」を掲げ、積極的なブランディング活動を行っています。「DIC岡里帆の研究室シリーズ」では当社製品を取り上げ、社会に提供する価値や企業姿勢を伝えるコミュニケーションを行いました。メディアの変化をとらえデジタル広告にも力を入れています。
ウェブサイト
ステークホルダーとのコミュニケーションを促すため、ウェブサイトのデザインの統一、ステークホルダーに伝わりやすいような表現を目指したコンテンツの拡充を行いました。外部からの声として、「株主・投資家の皆様とのつながり」で触れたように外部評価機関より良好な評価を得ました。海外のステークホルダーからのアクセス性の一層の向上を図っていきます。
また、ウェブサイト上でのESG 情報の拡充にも取り組んでおります。サステナビリティに関する方針を分かりやすく説明するとともに、ESGに関する定量データについても掲載し、多様なステークホルダーのESG 情報に関する要請に応えられるよう努めております。当社のウェブサイトは「大和インベスター・リレーションズ 2021年インターネットIRサステナビリティ部門優秀賞」を受賞しました。
地域とのコミュニケーション
コロナ禍で地域でのイベント開催などが制限されている中、感染予防を十分考慮した上で、DICライテックが渋谷区こども科学センター・ハチラボにて「お菓子の色のひみつをさぐろう!」と題した食育授業を実施しました。
また、DIC川村記念美術館の庭園内で、人が気持ち良く過ごせて野鳥や小動物と共同できる雑木林を作ることを目標に、美術館の職員による植林が行われました。
寄付金などの状況
DICグループは外部の様々な機関との多様なつながりを持ちながら、事業活動を進めています。
寄付金について
2021年度のDICグループの寄付金支出は約34百万円です。このうち、日本国内での実績としては、教育研究支援などを含む指定寄付金が約9百万円、特定公益増進法人向けおよびその他寄付金としての社会貢献目的などの用途では約11百万円を支出しています。
なお、2021年度において政治団体向けの寄付金はありませんでした。
業界団体等への参画
化学企業の立場から、DICグループでは様々な業界団体などの活動に参加して専門的な情報の提供、調査活動や資料の収集などの活動に取り組んでいます。
日本国内における主な参加団体は、一般社団法人日本化学工業協会や一般社団法人日本経済団体連合会、化成品工業協会、合成樹脂工業協会、印刷インキ工業会などから、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン等と多岐にわたります。海外も含めたDICグループ全体としての2021年度の様々な社外活動の参加に係る支出(組合会費)は約158百万円です。
マスメディアとのつながり
DICグループでは、お客様、株主・投資家、地域・社会などのステークホルダーに対する情報の伝達手段として、パブリシティ活動を強化しています。自社からの積極的な情報開示を客観的視点である報道につなげることにより、ステークホルダーの理解深化に加えて、社員の一体感醸成につながることを期待しています。
2021年度は事業買収、新製品、設備投資、業績、サステナビリティなどのニュースリリースを配信するとともに、新型コロナウイルス感染症へのDICグループの取り組みを積極的に発信することで、化学業界の一員として少しでも世の中に安心と安全をご提供することを心がけました。
