スイゼンジノリ由来多糖類（SACRANEX™）

SACRANEX™

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日本の自然環境が生み出した奇跡の成分SACRANEX™

自然の根源的な力と科学の卓越性が融合する世界で、次世代の成分SACRANEX™が誕生しました。
驚異の多機能性と揺るぎない持続可能性を両立させる、日本の美しい自然環境が生み出した奇跡の成分SACRANEX™は、室内管理培養されたスイゼンジノリの細胞外マトリックスからの抽出物で、過酷な環境ストレスから細胞を保護する機能を有します。これにより、皮膚に通気性のある第２の皮膚層が形成され、肌の健康と輝きを保ちます。

伝統と技術革新の出会い

藻類由来成分は通常、海から採取されるものが多いなか、スイゼンジノリは九州阿蘇地域の伏流水にのみ生息する川藻です。このユニークな川藻は、日本の美しい自然環境の中で、時代を超え、生育し繁栄してきました。近年では、その伝統を守りながら培養プロセスを近代化する努力がなされてきました。DICは、半世紀に渡るスピルリナ事業で培った藻類培養および機能性抽出技術を活用し、SACRANEX™の屋内人工培養法を世界で初めて確立しました。この技術革新により、私たちは自然環境と調和しながら、希少なスイゼンジノリの持続的生産を約束します。

左から、スイゼンジノリ、スイゼンジノリの顕微鏡画像、スイゼンジノリ多糖体（繊維体）

まるで第２の皮膚　ーセカンドスキンー

SACRANEX™は、超高分子量の多糖体で、様々な糖の複雑な組成を特徴としています（表参照）。SACRANEX™の分子は非常に長く、最大10マイクロメートルに達し¹⁾、マイクロファイバー構造を示し、肌の上に、通気性と耐水性のあるナノの厚さの極めて緻密な網目ネットワーク層を形成します。SACRANEX™の水溶液は、濃度に応じて二重らせん構造からネマティック液晶構造までの構造相を形成する能力があるため、非常に低濃度でも高い粘性を示します²⁾。この独自の3Dネットワークは、様々な極性基と水分子間の水素結合と相まって、水をネットワーク内にしっかりと包み込みます^３)。

最近のパルスNMRによる研究では、SACRANEX™がヒアルロン酸やカラギーナンなどの他の多糖類よりも効果的かつ強力に水分子を結合することを示しています。SACRANEX™がつくり出す第２の皮膚層は、結合した水分子を継続的に放出するため、長時間の保水を実現し、肌を柔らかく保ちます。SACRANEX™が他多糖類と一線を画す特徴として、その単糖成分の約11% ⁴⁾が硫酸化されており、これが水分保持に寄与するだけでなく、肌の健康を維持する独自の生理活性を高める点が挙げられます。これらの効果は、肌に極薄膜を形成することでさらに最大化されます。

1) M. Okajima et al. Pure Appl. Chem., 79, 2039-2046 (2007)
2) K. Okeyoshi et al. Polymer Journal (2021) 53:81-91
3) T. Zhang et al. Arabian Journal of Chemistry (2022) 15, 104163
4) M. Okajima et al. Langmuir-2009,-25, 8526-8531