水質源の管理

主な取り組みの目標と実績

事業活動に関する水リスクの把握と水資源の有効利用

2018年度 目標
  • 取水、使用、排水に関するデータの一元化のさらなる推進
  • 水資源の保全と有効利用の促進
2018年度 実績
  • データの収集範囲の拡大と精度向上
  • 水資源の保全と有効利用の促進
評価 ★★
★★
2019年度 目標
  • 取水、使用、排水に関するデータの一元化のさらなる推進
  • 水資源の保全と有効利用の促進
  • 「評価」は、進捗度に関する自己評価によるものです。
    [ 評価マークについて ] ★★★…非常に良好 ★★…順調 ★…要努力

基本的な考え方

DICグループでは、事業活動に関する水リスクを把握し、水資源の有効活用に取り組んでいます。

2018年度の活動

地球上で利用可能な淡水は水資源全体の0.01%程度といわれ、水資源の節減・管理は世界共通の重要課題です。DICグループは、生産工程・空調・飲用などに上水・工業用水を取水し、国・地域の規制と同等以上の自主基準を設けて浄化処理し、河川等に排出しています。総合研究所(千葉県)では浄化した排水を回収し、研究中水として再利用することで排水においてゼロエミッションを達成し、水資源への負荷低減に努めています。また、使用した水のリユース・リサイクルも推進しています。

水リスク評価MAP

水リスク評価MAP

2018年度も引き続き工程改善や情報共有、取水・使用・排水に関するデータの一元化などを推進しました。2018年度の国内DICグループ(DICを含む)の取水量は31,022千m³( 前年度比4.0%減)、海外DICグループの取水量は24,076千m³( 前年度比168%増)、DICグループ全体の総取水量は55,098千m³(前年度比33.4%増)となりました。また、DICグループ全体の総排水量は43,049千m³ (前年度比10.9%増)となりました。 DICグループでは、水のリスクと管理に関わる取り組みを推進するため、2017年度からGRIガイドライン※に基づく取水データの収集を開始するとともに、水リスク評価に関するツールを用いて生産数量の75%を占める世界189ヶ所の事業所で初期的な水リスクを分析しました。また、管理レベルの向上を目的に、水のリサイクル量に関する実態調査を開始しました。今後もこれらの取り組みを拡充しながら貴重な水資源の保全と有効利用を促進していきます。

  • 国際NGOのGRI(Global Reporting Initiative)が発行する持続可能性報告のための国際的なガイドライン。

【取り組み事例】排水をクーリングタワー用に再利用 【サイアムケミカル社(タイ)】

サイアムケミカル社では、一日に約243m³の水資源を使用し、その内製品製造に45%の109m³が使用され、残りの55%にあたる約135m³が排水として発生します。同社ではこの排水を水リサイクル装置により処理し再利用を図っています。2016年にはクーリングタワー用として、20m³/hの排水リサイクル装置を設置し、現在1日あたり40~50m³の排水をリサイクルしています。今後も、水資源リサイクルの取り組みを推進していきます。

取水量と排水量の報告範囲について

2017年よりデータ集計フォーマットを変更し取水源および排水先ごとの把握を開始しています。水リサイクル量の把握も開始しましたが、計測/計算が難しいことから全量の把握には至りませんでした。今後も引き続き把握の推進に取り組みます。

取水量と排水量
取水量と排水量

土壌・地下水汚染調査

2012年に日本では水質汚濁防止法が改正され、有害物質による地下水の汚染を未然に防止するよう施設の構造に関する基準がより厳格になりました。
国内DICグループでは、土壌汚染対策法や水質汚濁防止法等を厳守しています。必要に応じて土壌・地下水の調査や対策を実施して環境・安全面での事前リスク評価を行っています。

TOPICS

Nantong DIC Color Co.,Ltd. の下水処理管理実施状況報告システム

開発区の下水道排出事業者を効果的に監督するため、南通開発区経営委員会(中国)は、2015年7月1日に「南通経済技術開発区における下水道管理実施措置」を公表し、事業用下水道の排出口に電動ゲートを設置しました。Nantong Color Material社は、事業用下水道に過剰な汚濁物質が発生した場合にリアルタイムに自動停止し、過剰排出を効果的に抑制、下水道の先端管理を実施することとし、2016年11月末に約124,000元の投資を実施しました。

Nantong DIC Color Co.,Ltd. の下水処理管理実施状況報告システム