バイオマス原料を使用した軟包装材用接着剤「ディックドライ BMシリーズ」の市場展開加速 -植物由来原料を使用することでCO2排出量の抑制に貢献-
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DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、バイオマス原料を使用した軟包装材用ラミネート接着剤 「ディックドライ BMシリーズ」の市場展開を加速します。本製品は、植物由来の原料を一定比率以上使用することでバイオマス度10~20%を実現した環境調和型製品で、既に食品や日用品などの軟包装材料用途として販売を開始しています。今後、国内だけでなく海外でも販売を拡大し、2025年には売上高10億円を目指します。
食品や日用品などのパッケージに用いられる軟包装材料は、多層のラミネート構造になっているため現状リサイクルが難しく、そのほとんどは廃棄後に焼却処理されCO2として排出されています。バイオマス原料の使用は、原料の植物が成長する過程でCO2を吸収するため、廃棄の際に燃焼しても全体としては地球温暖化の原因となるCO2量が増加しない「カーボンニュートラル」に基づき、焼却時に発生するCO2排出量を理論上増やさないことを目的としています。
当社が開発したバイオマス接着剤は、有機溶剤で希釈してラミネート工程に使用する「ディックドライ LX-BMシリーズ」に加え、ラミネート工程においてVOC(揮発性有機化合物)やCO2排出量削減に寄与する無溶剤型接着剤「HA-BMシリーズ」があります。いずれのシリーズもバイオマス原料を含有しており、一般社団法人日本有機資源協会が認定するバイオマスマーク※1を取得しています。また、従来の石油由来の接着剤と同等の接着性能を発揮します。
DICグループは、中期経営計画「DIC111」において地球環境のサステナビリティに貢献するパッケージソリューションを提供することを目指しています。パッケージングマテリアル事業においては、プラスチックの3R※2を切り口に今後もリサイクルや環境面に配慮した代替素材の開発に注力し、循環型社会の実現に貢献する所存です。
以上
■回収ペットボトルを原料とした軟包装材用接着剤「ディックドライ LX-RPシリーズ」を開発(2020年12月1日)
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