新規無溶剤型接着剤『DUALAM™』が日本包装技術協会の「木下賞」を受賞 ー革新的な「分別塗工方式」によりラミネートプロセスでの課題を解消した点が評価されましたー

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2022年6月9日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、公益社団法人日本包装技術協が主催する「第46回木下賞」において、分別塗工方式による新規無溶剤型ラミネート用接着剤『DUALAM™(デュアラム)』が「包装技術賞」を受賞したことをお知らせします。

ラミネート用接着剤は、食品や日用品などの軟包装パッケージを成形する際に、異なる特長を持つフィルムを貼り合わせるラミネート加工時に用いられます。日本では従来のラミネート用接着剤は溶剤型が7割以上を占めますが、VOC(揮発性有機化合物)の発生や、CO2排出などの環境負荷の課題があります。一方、溶剤を使わない無溶剤接着剤も普及していますが、ラミネート加工後の意匠性に問題が生じたり、硬化速度が遅く高い生産性を求められる連続ラミネーションに適さないなどの課題があり、使用できるパッケージ用途が限られていました。

これらの課題に対応するため、当社は「混合塗工方式」 から「分別塗工方式」に対応した『DUALAM™』を開発し、従来の無溶剤接着剤が抱える各ラミネートプロセスでの課題を解消しました。同方式を採用したことで、無溶剤型ラミネートの適用範囲の拡大や高速加工適性による生産性の大幅向上、エージング工程のエネルギーの削減、接着剤の廃棄ロスの削減が実現しました。

DICグループは、長期経営計画「DIC Vision 2030」において、パッケージ分野における5R(Reuse, Reduce, Recycle, Redesign, Reduce CO2)を切り口にした製品開発やソリューション提案の強化を掲げています。2050年のカーボンネットゼロの実現に向け、パッケージ分野におけるサステナブル製品を開発し次世代サステナブル市場をリードしていく所存です。

以上

木下賞は、公益社団法人日本包装技術協会第二代会長 故 木下又三郎氏の包装界に対する多年の功績を記念して創設された表彰事業です。本賞は、毎年包装関連業界において、①包装の研究・開発 ②包装の改善・合理化 ③包装の新規分野創出について、顕著な業績をあげたものに対して授与される賞です。

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