サステナビリティ・リンク・ボンドの発行に関するお知らせ(第1報)

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2022年3月30日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、公募形式のサステナビリティ・リンク・ボンド(*1)の発行(以下、本発行)を行う予定であり、本日、本発行に向けた社債の訂正発行登録書を関東財務局長に提出しましたのでお知らせします。

1. 本発行の目的および背景
当社は環境問題をはじめとするサステナビリティを重要な経営課題と位置付けており、脱炭素に貢献する製品・サービスの拡大によって、市場や社会におけるCO₂排出削減の貢献に積極的に取り組んでいます。こうしたなか、2021年6月に公表した「DIC NET ZERO 2050」において、CO₂排出量の長期削減目標として「2030年度50%削減」及び「2050年度カーボンネットゼロ」の実現を目指すことを掲げており、また、2022年2月に公表した2022年から2030年までの長期経営計画「DIC Vision 2030」においても、サステナビリティ戦略として同様の目標を掲げ、CO₂排出量削減を推進することでカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを明確にしています。
今後とも当社のサステナビリティ戦略をよりいっそう推進していくことを目的として「DIC Vision 2030」及び「DIC NET ZERO 2050」の目標に沿った本発行を決定しました。

(*1) サステナビリティ・リンク・ボンド:あらかじめ定められたサステナビリティ/ESGの目標を達成するかどうかによって条件が変化する債券のことを指す。したがって、調達資金が必ずしも特定の資金使途に限定される必要はない。サステナビリティ・リンク・ボンドは、発行体があらかじめ定めた重要な評価指標(KPI)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(*2)(以下、SPT)によって評価される。KPIに関して達成すべき目標数値としてSPTが設定され、KPIがSPTを達成したかによって、債券の条件が変化することで、発行体にSPT達成に向けた動機付けを与える。

(*2) サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT):サステナビリティ・リンク・ボンドの発行条件を決定する発行体の経営戦略に基づく目標。


2. 本発行の概要
発行年限       :10年(予定)
発行額        :未定
発行時期       :未定
発行条件と連動するSPT:CO₂排出量(Scope1+Scope2)を2030年までに2013年対比50%削減
引受会社       :みずほ証券株式会社(事務主幹事)、三菱UFJモルガンスタンレー証券株式会社、野村證券株式会社
Structuring Agent (*3)  :みずほ証券株式会社

(*3) Structuring Agent:サステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークの策定およびセカンドパーティオピニオンの取得に関する助言などを通じて、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行支援をおこなう者。

3. SPTの選定について
本発行では、当社の重要課題であるCO₂排出量の削減(Scope1+Scope2)をKPIとして設定し、「DIC Vision 2030」の目標であると同時に「DIC NET ZERO 2050」の中間地点の目標であるCO₂排出量(Scope1+Scope2)を2030年までに2013年対比50%削減することをSPTとして選定しました。
当社が上記SPTを達成できなかった場合、本社債発行額の0.1%の金額にて排出権(現時点の候補としては、例えば J-クレジット、グリーン電力証書、非化石証書、I-REC、ボランタリーカーボンクレジット、パリ協定ルールブック第6条に準拠する排出削減クレジットを想定)を購入する予定です。ただし、排出権購入契約における不可抗力事項等(取引制度の規則等の変更や排出権の移転に係るシステム障害等)が発生した場合には、債券発行額の0.1%相当額の再生可能エネルギーを追加購入する予定です。

4. サステナビリティ・リンク・ボンドとしての適合性について
当社は本発行のために、株式会社日本格付研究所によりサステナビリティ・リンク・ボンド原則2020(ICMA) および環境省によるグリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版への適合性の確認を受けるとともに第三者意見(https://www.jcr.co.jp/greenfinance/)を取得しています。

以上

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