米国のバイオスタートアップ企業デビュー・バイオテクノロジー社へ出資

DIC株式会社（本社：東京都中央区、社長執行役員：猪野薫）は、バイオスタートアップ企業のデビュー・バイオテクノロジー社（英名：Debut Biotechnology, Inc.本社：米国カリフォルニア州、以下「Debut社」）へ出資を行いましたのでお知らせします。本出資は、ロレアルグループのベンチャーキャピタルファンド BOLDがリードインベスターのシリーズBラウンド*への参加によるものです。今回の出資により、当社とDebut社の戦略的協業関係を深化・拡大し、長期経営計画「DIC Vision 2030」の重点領域であるヘルスケア領域・カラーサイエンス領域において、新事業創出を加速させます。

Debut社は、卓越した酵素探索・デザイン技術と、その酵素を用いたバイオ製造プラットフォーム（精密発酵、セルフリー合成）を有しております。この技術は、多くの希少な天然由来の有機化合物を、選択的・安定的・サステナブルに製造することを可能にします。

当社とDebut社は、2021年7月より天然由来色素、2023年3月より化粧品・ニュートリション向けポリフェノールに関し、共同開発を進めています。これらの共同開発を通じ、両社は技術・ビジネスの面で、サステナビリティ・健康への貢献など、多くの理念が合致していることを確認してきました。両社の協業関係を更に強化し、本プラットフォームを用いたバイオ由来製品の市場参入を加速するべく、今回の出資に至りました。

当社は、長期経営計画「DIC Vision 2030」で掲げた”Quality of Life（QOL）”社会への貢献を実現するために、ヘルスケア領域・カラーサイエンス領域におけるバイオビジネスの強化を通じ、お客様にとって安全で価値の高い製品を提供し、戦略的な新事業創出を進めてまいります。

*シリーズBラウンドとは、スタートアップ企業における投資ラウンドの一つであり、シリーズAに続く資金調達の段階（事業が軌道に乗り始めた段階）を指します。

以上

【関連リリース】
米国デビュー・バイオテクノロジー社と、新しいバイオプロセスで製造された化粧品・ニュートリション向けポリフェノールの共同事業化を開始（2023年3月22日リリース）

米国デビュー・バイオテクノロジー社と赤色天然由来色素の新合成法に関する共同研究開発の第二フェーズを開始（2022年7月29日リリース）

米国デビュー・バイオテクノロジー社と天然由来色素の新合成法に関する共同研究開発を開始（2021年7月28日リリース）

－DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む190以上の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高1兆円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、グローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。

－デビュー・バイオテクノロジー社（Debut Biotechnology, Inc.）について
Debut社は、セルフリー合成、精密発酵などのバイオ製造プラットフォームを通して、従来のバイオ製造の課題を解決し、高付加価値な素材をサステナブルな方法で提供します。Debut社は、バイオ製造が将来の素材を創造する方法であると強く信じ、イノベーションを先導していきます。