米国のバイオベンチャー企業BYAS社へ出資

  • 事業・製品
  • ニュースリリース
2022年7月4日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、食品着色剤、食品添加剤、植物生育剤(バイオスティミュラント)などとして使用される藻類由来製品の事業拡大を目的として、米国のバイオベンチャー企業であるBYAS社(正式名称:Back of the Yards Algae Sciences Inc.、本社:イリノイ州シカゴ市、以下「BYAS社」)へ資本提携のための出資を行いましたので、お知らせします。

BYAS社は、藻類や菌類などから有効成分を高効率で抽出する独自技術を有しており、それらの組み合わせによる食品着色剤、食品添加剤、植物生育剤などのユニークな製品群を有しています。該社が開発したスピルリナ(藍藻類)由来ヘムは遺伝子組換え微生物を使用せず植物性代替肉の味や香りを本物に近づけることが出来るため、大きな関心を得ています。また、該社はバイオマスから得られる全ての成分を有効活用する「Waste Free (廃棄物フリー)プラットフォーム」を有しており、同プラットフォームは消費者の健康や地球環境の向上に寄与し、循環型社会への貢献を目指す当社のビジョンと合致しています。

DICグループは、1970年代にスピルリナの商業生産に世界で初めて成功して以来、スピルリナ研究のパイオニアとして安全かつ高品質なスピルリナ粉末やスピルリナ由来食用色素『リナブルー®』を健康食品、食品素材や飼料分野等へグローバルに展開しています。

本提携により、当社はスピルリナ事業で培った藻類の大量培養技術や機能成分の抽出技術を該社と共有し、新製品の開発を行うとともに生産の更なる効率化、資源の有効利用によるサステナビリティの向上を目指します。また、DICグループで欧米地域を統括するSun Chemical Corporation(所在地:米国ニュージャージー州)と連携し、製品販売をグローバルに展開するとともに、新規アプリケーションの開発も行います。

DICグループは、長期経営計画「DIC Vision 2030」で掲げた”Quality of Life(QOL)”社会への貢献を実現すべく、ヘルスケア領域におけるバイオビジネスの強化を通じ、お客様にとって安全で価値の高い製品を提供していくとともに新たな基盤技術「バイオ材料設計」を活用した戦略的な事業創出を進めていく所存です。

以上

【報道機関からのお問い合わせ】 コーポレートコミュニケーション部    03-6733-3033  dic-press@ma.dic.co.jp
【報道機関以外からのお問い合わせ】 新事業統括本部 事業企画部 CVC担当  diccvc@ma.dic.co.jp

このニュースに関する
お問い合わせ

  • 電話でのお問い合わせ

    • 報道機関からのお問い合わせ
      コーポレートコミュニケーション部
    • 03-6733-3033

    PDFファイルの閲覧にはAdobe® Reader®が必要です。お持ちでない方は「Adobe®のサイト」から無料で配布されておりますので、そちらからダウンロードし、ご利用ください。