DICグループ スピルリナ製品を製造するすべての工場で食品安全のための国際的な認証規格「FSSC22000」を取得 全世界に向けて安全・安心なスピルリナ製品の供給を実現

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2017年3月6日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)の100%子会社であり、食用藍藻スピルリナ(注1)の栄養補助食品およびスピルリナから抽出した食品用天然系青色素「フィコシアニン」(製品名:リナブルー®)を製造する海南迪愛生微藻有限公司(中国・海南島、以下、海南DIC)は、国際食品安全イニシアチブ(GFSI)制定の認証規格「FSSC(Food Safety System Certification)22000」を1月23日に取得しました。これにより、当社グループで培養され関連製品の原料として使用されるスピルリナおよび製造されるリナブルー®は、全てFSSC22000を取得した工場から供給されることになります。

FSSC22000は、食品製造業界のあらゆる組織を対象とし、開発・製造から営業・販売、輸送、保存までの総合的な安全対策を求められる食品安全のための国際的な認証規格です。消費者の食への安全・安心に対する関心の高まりを背景に、食品や飲料のグローバルメーカーをはじめとして、プライベート商品を展開する大手流通企業なども、サプライヤーに認証取得を要請するケースが増加しています。

当社グループでは、米・カリフォルニアでスピルリナ関連事業を展開するアースライズ社で既にFSSC22000を取得しています(2016年7月)。2018年の稼動開始を目指し増設を進めているリナブルー®の製造設備も、取得を前提に建設を進めています。
このたびの海南DICにおける取得は、同社での知見を生かして、異物混入防止策としての工場内への入退室管理システム、生産現場の監視システムの強化、および生産レイアウト変更といった投資を行うことで安全・安心なものづくりを磐石化し、認証取得に至りました。

スピルリナは、スーパーフード(注2)や植物性タンパク質を多く含む食品として注目を集めています。またスピルリナから抽出したフィコシアニンは、天然系青色素として初めて米国の食品医薬品局に認可されたことから、欧米の大手食品メーカーなどが進める人工色素から天然系色素への切り替えによる、急激な需要拡大が見込まれています。

当社グループは、1970年代にスピルリナおよびリナブルー®の工業生産に世界で初めて成功して以来、培養から製品化までの一貫生産できる強みを生かし、製品品質のトレーサビリティーを確保してきました。それに加え、FSSC22000の視点を導入することでさらなるフードディフェンスの強化を行い、今後もスピルリナ関連製品のパイオニアとして、食の安全・安心を追求した高品質な製品の提供に努めていく所存です。

以上

(注1)スピルリナとは、カルシウム、鉄などのミネラル類やビタミン類など50種類以上の健康・栄養成分を豊富に含んだ、アフリカや中南米の湖に自生する藻の一種。DICは世界で初めて管理培養に成功した。

(注2)スーパーフードとは、「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品、或いはある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品」(出典:一般社団法人日本スーパーフード協会)

海南迪愛生微藻有限公司について

DICの100%子会社。本社は中国海南省。年間350トンのスピルリナを生産。

アースライズ社について

DICの100%子会社。本社は米国カリフォルニア州アーバイン市。年間550トンのスピルリナを生産。藻類の屋外プラントの規模としては世界最大級(総面積18万㎡)となるスピルリナ培養施設を有す。米国本土で唯一、屋外池で藻類の大量培養を成功させており、世界から注目されている。

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