サンケミカル社、独・ルートヴィヒスハーフェン工場におけるペリレン顔料の生産能力を拡大

（本リリースは、同一内容の英語版を原文とした日本語訳になります）

DIC株式会社（本社：東京都中央区、社長執行役員：池田尚志）の子会社であるサンケミカル社（以下Sun Chemical）は、ドイツ・ルートヴィヒスハーフェン工場においてペリレン顔料の生産能力を拡大し、最終製品および中間体の生産能力を最大200トン増強しました。今回の拡張は、世界的に高まる需要に対応するものであり、塗料、プラスチック、自動車分野の顧客に対し、高性能なペリレン顔料を安定的かつ信頼性高く供給するというSun Chemicalの長期的なコミットメントを示すものです。

Sun Chemicalのグローバルコマースディレクターであるアレックス・バロン氏は次のように述べています：
「ペリレン顔料は当社の製品ポートフォリオの中核であり、継続的な技術革新の重要な領域です今回の投資により、多様で高性能なカラ―ソリューションを提供する能力がさらに強化され、お客様の厳しい用途・要件に応える新製品の開発を後押しします。」

今回の拡張は、Sun Chemicalのペリレン顔料のポートフォリオ強化に加え、供給の安定性を高め、グローバルの主要市場での成長を支える重要なステップとなります。ポートフォリオには業界をリードする赤から紫、機能性黒のグレードが含まれており、さまざまな用途で優れた性能を発揮します。

プレミアムグレードのPaliogen Red ペリレン顔料は、鮮やかな赤からマルーン色を持ち、高い耐熱性と屋外での安定性を備えており、OEKO-TEXの「ECO PASSPORT」認証も取得しています。また、高彩度かつ透明感のあるグレードは、高級感あふれる自動車塗装向けに、持続可能なソリューションを提供します。

Spectrasense 機能性黒色ペリレン顔料は、深みのある黒色に加え、太陽熱の管理や高精度レーザー溶接などの機能性を兼ね備えています。近赤外線（NIR）を反射する黒色表面の設計が可能で、直射日光下でも表面温度の上昇を抑えつつ、自動車や建築・建設分野などの高機能用途に対応する透明性と深黒色を提供します。

Sun Chemicalのカラーマテリアル事業部門プレジデントのブライアン・パンジック氏は次のように述べます：
「ルートヴィヒスハーフェンでの生産能力拡大は、製品品質、技術革新、供給の信頼性に対する当社の強いコミットメントを示すものです。お客様は当社の一貫性と技術力を信頼しており、今回の取り組みによりその期待に引き続き確実に応えてまいります。」

PaliogenおよびSpectrasenseは、米国およびその他の国における Sun Chemical Corporation またはその関連会社の商標です。

‐サンケミカル社について
DICグループの一員であるSun Chemicalは、パッケージングやグラフィックソリューション、カラーやディスプレイ技術、機能性製品、電子材料、自動車産業やヘルスケア産業向け製品などの大手製造会社です。 Sun ChemicalはDICとともに、お客様の期待を超え、より良い世界を目指し、持続可能なソリューションの推進・開発に継続的に取り組んでいます。DICグループは、全世界で1兆円以上の年間売上高と21,000人以上の従業員を擁し、多様なグローバル顧客をサポートしています。