2023年 年頭社長挨拶(要旨)

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2023年1月5日

DIC株式会社 代表取締役社長執行役員 猪野薫の年頭挨拶(要旨)を以下の通りお知らせします。

昨年の世界経済はパンデミックと地政学リスクにより翻弄された1年でした。そうしたなか、当社はマクロ経済環境の変化に強い企業体質への転換に向け事業ポートフォリオの変革とサステナビリティ実現を目指す⻑期経営計画「DIC Vision 2030」をスタートさせました。同時に、経営ビジョンも刷新し、進化する“Color & Comfort”を基軸に「人と地球をより良いものにする」という壮大なビジョンを社内外に提示しました。“株主利益を包摂する社会的利益の追求”という基本方針に沿って、まさに社会的価値と経済的価値を両立させる事業運営の覚悟が試された年になりました。

昨年を振り返ると、第3四半期以降、欧州の景気減速とゼロコロナを標榜する中国経済の混乱を主因に、厳しい市場環境となりました。このようななか、一昨年のC&E顔料事業の大型買収に続き、接着剤・ポリマメーカーのSapici社(伊)およびコーティング用樹脂メーカーの広東TOD 社(中国)の買収にも成功したことで、3事業セグメント全てにおいて買収を通じたValue Transformation(事業の「質的転換」による事業体質の強化)のベースが整いました。さらに無機材料・ヘルスケアを中心に様々なNew Pillar Creation(社会課題や社会変革に対応した新事業の創出)の施策を実施したことを踏まえると、「DIC Vision 2030」は順調に滑り出したものと思います。

今年は、「DIC Vision 2030」の2年目となります。DICグループが貢献する「グリーン」、「デジタル」、「QOL(Quality of Life)」の3つの社会に対し、当社が果たす社会的な役割を最大化するよう使命感をさらに強く持って頂きたいと考えます。社会と誠実に向き合い、社会に利益を還元する会社、同時にその中で働く社員全員が、当社で働くことに誇りと幸せを感じられる会社にしていきましょう。DICグループでは、何より社員が主役であることを強調します。「人的資本経営の強化」という戦略方針の下、変化に対応できる企業体質への変革を急ぎたいと考えます。

皆さん、今年は、「DIC Vision 2030」で掲げた高い目標に果敢に挑戦しましょう。新たな挑戦の際には、失敗もあるでしょう。失敗から何を学ぶかが大事です。個の多様性の結集が、DICグループの未来を創る原動力になります。あなたの挑戦がDICの挑戦となります。

2023年が皆さんそしてご家族にとって、また当社にとって、我々のグループにとって良き一年になりますよう祈念して、年頭の挨拶と致します。

以上

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