2022年度入社式 社長式辞要旨

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2022年4月1日
#入社式 #新入社員

DIC株式会社(本社:東京都中央区)社長執行役員 猪野薫が、本日の入社式において行った挨拶の要旨を下記の通りお知らせします。なお、新型コロナウイルス感染予防対策の一環として、昨年に引き続き本社から映像を配信し、新入社員は配属事業所で参加する形態をとりました。

皆さん、入社おめでとうございます。本日は67名の新入社員を迎えることができました。数ある選択肢の中で、DICグループを選んでいただき、大変嬉しく深く感謝するとともに心から歓迎致します。

新型コロナウイルスの経験を通じ、オフィスにおいてはテレワーク勤務が定着しました。工場においても感染対策を正しくコントロールする中で、これまでと異なる“もの作りの現場”を真剣に考え、意見を出し合うことを実践しています。こうした中、「生産性の向上」と「社員の働きがいの向上」を追求するため、今年からWSR(Work Style Revolution)委員会を設置し、私自らが委員長を務めています。生活と仕事の両立を考えたワークライフバランスはもちろんのこと、職場は「能動的に取り組めて、働きがいのある場所」でなければなりません。私は「働きがい」とは、“やりがい“と”働きやすさ“の掛け算だと考えています。
皆さんはこれから各職場に配属され、職種によっては最初からテレワーク勤務となり、職場という実感が持てない中で就業していくことになります。1on1ミーティングを通じて、職場の先輩、上司には単に新入社員をケアするということでなく、双方向のコミュニケーションを心掛けることを励行しています。最初は戸惑いも多いと思いますが、臆することなく声に出してコミュニケーションを図ってください。
当社グループは、社員が「DICで働いてよかった」と思えるような会社にするため、いわゆる“エンゲージメントを向上”させるため、「人に投資する」ことを長期経営計画「DIC Vision 2030」の重要な経営戦略として位置づけています。すべてにおいて心地よい職場は恐らくありません。多くの苦労を共にしつつも「わくわく感」を味わえるような職場にするためには、皆さんが忌憚のない意見を上げることが大切です。

地球温暖化は未来に向かって目指すべき姿を鮮明にしました。「カーボンニュートラル」という視点が入り、世界は時間軸を持って地球的解決に動き出したといえます。地球・社会の持続的繁栄を目指し、企業として持つべき視点は「“財務的利益の極大化”だけにとらわれない“社会的意義の極大化”」と考え、今年1月、これまでの経営ビジョン“Color & Comfort”を進化させた新経営ビジョン「彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに -Color & Comfort―」を発表しました。
この新たなビジョンを実現するため、「進化した“Color & Comfort”の価値提供を通じて、株主利益を包摂する社会的利益を追求し、長期的企業価値の向上を目指す」ことを基本方針にした長期経営計画「DIC Vision 2030」を策定しました。具体的には、2030年に向けて、“DICが貢献する社会”を「グリーン」「デジタル」「Quality of Life(QOL)」とし、長期的視点から設定した5つの重点事業領域を中心に、“社会の持続的繁栄に貢献する事業ポートフォリオの構築”と“地球環境と社会のサステナビリティ実現への貢献”を目指すものです。

毎年、新入社員の皆さんに「企業は誰のためにあるか」について考えることをお願いしています。
会社は、「個人が活躍する場」です。これを実現する経営の在り方として二つのことが大切だと考えています。
まず、意欲や能力のあるすべての個人に対して“活躍の場”を提供することです。次に、“正しいことを正しく行う”企業風土を醸成することです。
これらを踏まえて、これから真のDICパーソンになるために皆さんに三つのお願いがあります。
一つ目は、「異文化を受け入れる懐の深さと柔軟性を持つこと」
二つ目は、「多様性(異なる性、国籍、意見を持つ人間)とのコミュニケーション能力を身につけること」
三つ目は、「常に“社会から信頼されるDICブランド”を意識すること」です。

本日は、誠におめでとうございます。

以上

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