AI(MI)活用の専門組織として、データサイエンスセンター(DSC)を新設 ーAI(MI)人材の育成強化とAI 活用を通じて、全社業務の効率化を段階的に実現ー
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ⅮIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、2021 年1 月より、AI(MI※)を活用した全社業務の効率化を目的に、AI 専門組織として「データサイエンスセンター」(以下「DSC」)を新設しましたので、お知らせします。
当社では、近年、研修等を通じて約200 名のAI 分野のスペシャリストを社内で育成してきました。こうしたなか、当社は昨年から東京大学を拠点とした「量子イノベーションイニシアティブ協議会」に参画し、量子コンピュータを使った化学シミュレーションによる未来の材料開発の研究を産学官で進めています。また、一般社団法人応用脳科学コンソーシアム発足による「脳モデル開発ユニット」にも参画し、化学素材の観点から脳科学とAI の融合研究に取り組み、製品開発への活用を目指すなど、外部機関とのAI 分野での研究活動を積極的に行っています。
このたび新設されたDSC は、こうした活動の延長線上として、データサイエンティストやAI 活用エンジニアといったAI(MI)専門人材およそ30 名の精鋭を技術統括本部内にて組織化し、データサイエンスの技術部門への活用やAI活用による全社業務効率化を加速させることをミッションと定めています。今後、当社は短期間でのDSC の組織拡大と
発展を図るべく、人材強化、外部連携、活用基盤などに総額30 億円規模の投資を行い、以下を段階的に実現していく予定です。
・社内のAI(MI)人材の育成強化や専門知識を持つ人材の採用を通じ、DSC を23 年度までに100 名に拡大
・外部のAI(MI)専門企業との協業を推進し、短期間での高度なAI(MI)技術を開発・発展
・データサイエンス活用基盤としてデータベースの整備やAI 基盤関連に積極投資
当社は、中期経営計画「DIC111」において、成長の加速に向け、Value Transformation(質的転換による事業体質強化)とNew Pillar Creation(社会の課題・変革に対応した新事業創出)といった二つの基軸による事業ポートフォリオ転換を基本戦略に掲げ、取り組んでいます。今回、DSC を新設することで、まず2つの基本戦略に関連した新製品の開発期間の半減と重要開発テーマ数の倍増と実現を目指します。
また、DSC を通じて最先端AI(MI)技術を深耕・開発することで、技術開発の分野だけでなく、生産部門におけるデジタル化技術の積極活用による安定・安全生産、品質向上、コスト削減等を目指したスマートファクトリー化計画との融合や、営業・補管部門におけるサプライチェーン最適化や働き方改革を目指したデジタルトランスフォメーションとの融合などにより、AI 活用を通じて2023 年までに全社業務の効率化を段階的に実現していきます。
※ MI は“Material Informatics(マテリアル・インフォマティクス)”の略で、統計分析などを活用したインフォマティクス(情報学)の手法により、大量のデータから新素材を探索する取り組みです
以上
■東京大学を拠点とする「量子イノベーションイニシアティブ協議会」の設立メンバーに参画(2020年7月30日)
■「応用脳科学コンソーシアム」発足による脳科学とAI融合研究のテーマ「脳モデル開発ユニット」に参画(2020 年10 月30 日)
DICは印刷インキ、有機顔料、PPS コンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーです。1908 年、印刷インキの製造と販売で創業し、その基礎素材である有機顔料、合成樹脂をベースとして、自動車、家電、食品、住宅などの様々な分野に事業を拡大。現在、世界の60 を超える国と地域にグローバルに事業を展開しています。
社 名:DIC株式会社(DIC Corporation)
代 表 者:代表取締役 社長執行役員 猪野 薫
所 在 地:〒103-8233 東京都中央区日本橋 3-7-20 ディーアイシービル
設 立:1908 年2 月
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