Jindal Poly Films Ltd.とインドでの機能性CPPフィルム事業の協業に合意 ー当社とJindal社の競争力ある経営資源を活かし、インドでのサステナブルな食品包装ニーズの高まりに対応ー

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2021年1月28日

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、世界最大級のBOPPフィルム※1メーカーであるJindal Poly Films Ltd.(所在地:インドニューデリー、以下「Jindal社」)とのあいだで、インド国内における機能性CPPフィルム※2の市場開拓を目的とした協業の可能性について検討を進めてきました。この度、Jindal社と協業実施に合意することとなりましたので、お知らせします。

 インド国内では、使い捨てプラスチックの使用の規制強化など他国と同様に環境対応や衛生管理面での機能ニーズが高まっており、食品包装の分野でも、こうしたニーズに対応した機能性に優れたフィルムが求められてきています。なかでもフィルムの軽量化、モノマテリアル化などに適した機能性の高いCPPフィルムの需要が今後伸びることが見込まれます。

 Jindal社は、インド国内市場の成長を見越し、2018年よりCPPフィルム事業に参入しましたが、これに際し、当社に協業の提案がありました。

 当社としましても、Jindal社との協業は市場成長が期待されるインドのフィルム市場開拓の第一歩となるものと判断し、具体的な検討を進めてきました。

 当社とJindal社との協業内容としては以下を検討しており、早ければ2021年度中に具体的な活動を開始する予定です。

 ・ 技術ライセンス契約を締結し、当社の生産パッケージング技術をJindal社に供与
 ・ Jindal社のインド国内工場にて、当社の技術を用いた機能性CPPフィルムを開発・量産化
 ・ 合弁会社の設立を視野に、Jindal社が生産した機能性CPPフィルムをインド国内において共同販売

 当社はこれまで日本国内を中心に、パッケージを開けやすくするためのイージーピールフィルムといった機能面に加え、プラスチック使用量削減のためのフィルム厚みの薄肉化など環境面の両面から社会に価値を提供してきました。世界的なサステナブルニーズが高まるなか、Jindal社との協業を通じて、日本で培った高度な技術を、まずは未だ日系企業の進出余地があり、高い成長が期待できるインド市場に投入してフィルム事業拡大を目指し、将来的にはインド以外の地域においても、協業を拡大することを検討して参ります。

※1 BOPPとは二軸延伸ポリプロピレン(Biaxially Oriented Polypropylene)の略で、ポリプロピレンを主原料とするパッケージ用フィルム素材の一種
※2 CPPとは無延伸ポリプロプレン(Cast Polypropylene)の略で、ポリプロピレンを主原料とするパッケージ用フィルム素材の一種

以 上

DICは印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーです。1908年、印刷インキの製造と販売で創業し、その基礎素材である有機顔料、合成樹脂をベースとして、自動車、家電、食品、住宅などの様々な分野に事業を拡大。現在、世界の60を超える国と地域にグローバルに事業を展開しています。

社 名:DIC株式会社(DIC Corporation)
代 表 者:代表取締役 社長執行役員 猪野 薫
所 在 地:〒103-8233 東京都中央区日本橋 3-7-20 ディーアイシービル
設 立:1908年2月

Jindal Poly Films Ltd.は$20億規模の売上高をほこるB.C. Jindalグループの一部であり、60年以上に亘り、幅広い製品とソリューションを提供し続けています。グループとしてポリエステル及びポリプロピレンフィルム、スチールパイプ、火力発電及び写真関連製品など多角的な事業を展開しています。

社 名:Jindal Poly Films Ltd.
所 在 地:Plot No 12, Sector B-1, Local Shopping Complex, Vasant Kunj, New Delhi 110070, India
設 立:1974年9月

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