DIC 設備の高所点検などへのドローン活用に向けた取り組みを開始 保安防災の向上に期待

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2017年6月26日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、樹脂着色剤(マスターバッチ)など製造する館林工場(群馬県館林市)において、設備の保全を目的とした建屋や高所設備の点検などへのドローン活用に向けた取り組みを開始しました。

保全を目的とした設備点検は、建屋の屋根や屋上の配管などの高所にも及びますが、通常は点検箇所周辺に足場を組み、作業者の目視による点検で修繕箇所を特定しています。同作業では、事前に修繕箇所が絞り込めないことから広範囲に足場を組む必要があり、多大な費用と時間を要しています。
同工場では、ドローンによる上空からの撮影画像を活用することで、修繕箇所の絞り込みや損傷レベルの事前確認により効率的な点検作業が可能となることに加えて、落下などのリスクを伴う高所作業を大幅に削減することができると期待しています。

ドローンの飛行には、安全性やプライバシー保護の観点から、法令などで様々な規制が設けられています。同工場は、人口集中地域やコンビナート地区に該当せず、比較的ドローンを活用しやすい地域に立地しているため、幅広い用途での活用を検討しています。
4月に実施した同工場での防災訓練でも、ドローンによる観察が非常に効果的であることが分かりました。上空から撮影することで、従業員の避難行動や避難動線の状況、また、消火訓練の様子を、離れた場所に設置される自衛防災隊統括本部においても同時に把握できるばかりでなく、訓練後に映像を見直すことで改善点などを明確にすることにも役立っています。

当社グループでは、様々な面から試行錯誤を繰り返しながらゼロ災の達成に向け、保安防災に取り組んでいます。法令などによる規制が厳しいドローンの活用に関しても、館林工場での知見を蓄積していくことで、他工場への展開を容易にするとともに、地域企業などへの情報提供も進め、グループの枠を超えた保安防災の向上に貢献していく所存です。

以上

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