DIC 防食性に優れる防食塗料用1液型水性エポキシ樹脂を開発 グローバルで高まる、塗料水性化への要求に応える
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DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、橋梁やプラント、自動車や船舶などの金属素材の下塗塗料に使用される、防食性に優れる防食塗料用1液型水性エポキシ樹脂「EPICLON H-502-42W」を開発し、5月より販売を開始しました。
塗料業界では、環境負荷低減や塗装作業者の健康面への配慮などから、水性、ハイソリッドや粉体など環境対応型製品への移行が進んでいます。
特に水性塗料市場は、世界的に進むVOC(揮発性有機化合物)規制に加え、アジアを中心とした新興地域の大規模なインフラ開発による需要拡大などから、世界市場において2020年までに年率5%程度の成長が見込まれています。
エポキシ樹脂は、金属との密着性が高く防食性に優れることから、金属素材に対する下塗塗料用樹脂として多用されています。これまでの1液型水性エポキシ樹脂は、樹脂を水分散化するための親水基が分子中に多く存在し、その影響により溶剤系エポキシ樹脂に比べて防食性が不足していました。
同新製品は、分子中の親水基量を極力少なくするよう制御するとともに高分子量化し、防食性を溶剤系と同等レベルまで向上させました。同新製品は1液型ですが、メラミンなどの硬化剤と組み合わせ2液型としての使用で、さらに強固な塗膜を形成することが可能です。
当社は、同新製品を、100%子会社のDIC北日本ポリマ株式会社と張家港迪愛生化工有限公司(中国)において生産を開始し、国内外の塗料水性化における需要拡大に備えます。また、中国においては、本年1月に設置したポリマ技術センターを活用するとともに、日本で培った技術の水平展開、技術サービス体制を強化することで、環境対策を目的とした中国政府による規制へも対応していきます。
当社グループは、先に発表した中期経営計画「DIC108」において、ポリマ事業を第2の基幹事業と位置付けており、より安定的な成長を実現するために環境対応製品などの戦略製品を軸にグローバル展開を加速していきます。このたびの水性エポキシ樹脂をはじめとした塗料用水性樹脂においても成長地域であるアジアを中心に拡販を進め、2020年に売上高40億円を達成する所存です。
以上
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