DICグループ サンケミカル社が展開する軽量発泡コンクリート用アルミニウム材の生産能力を増強

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2016年10月12日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、100%子会社サンケミカル社がBenda-Lutz®ブランドで展開する光輝材のうち、軽量発泡コンクリート(ALC)用の発泡剤として用いられるアルミニウム材の生産能力増強を決定しました。  同社では、ALC用アルミニウム材を主にポーランドとロシアで生産しており、両工場での生産能力の増強を進め、世界的な需要の増加に対応していきます。今回の増設にかかる投資額は総額約15億円で、2017年から段階的に増強を進め、2019年までに両工場合わせて、現在比約1.7倍強とする予定です。

ALCとは、原料のセメント・生石灰など由来のアルカリ成分とアルミニウムの化学反応により発生した水素ガスの気泡を利用し製造する気泡性コンクリート建材です。耐火性、断熱性、遮音性などに優れ、軽量で加工しやすいという特徴を有するため、一般家屋、高層ビル、発電所、交通インフラの壁材、屋根材、床材などで多用されています。またALCは、リサイクル可能で製造時にVOCの発生が無いため、グリーン建材としてのニーズも高まっています。欧州、中東、アジアなどを中心に、ALC市場は年率7~8%の成長を続けており、この傾向は当面継続するものと見られています。

DICグループでは、サンケミカル社が、2012年にアルミニウム材料事業の主要メーカーであるベンダルッツ社を買収して以降、ALC用に加え、塗料やインキで使用する光輝材としても業績を大きく伸ばしてきました。先に発表した中期経営計画「DIC108」でも、光輝材を成長牽引事業と位置づけ、顔料事業においては化粧品用とともにカラーフィルタ用に続く柱とする考えです。

DICグループでは、今後もALC市場でのシェア拡大に加え、塗料・インキ用途を中心とした高級意匠用途への進出拡大を進めるとともに、グループの総合力を活かした新製品開発や用途展開を通して、2020年には光輝材の売上高を2倍にしていく所存です。

以上

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