DIC 中国にポリマ技術センターを設立 現地ニーズにマッチした製品開発のスピードをアップ

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2016年3月3日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、中国において拡大が見込まれるポリマ需要を確実に取り込むため、現地ニーズにマッチした製品開発のスピードアップを目的に、地域統括会社である迪愛生投資有限公司(董事長:井内秀樹)の傘下に「ポリマ技術センター中国」を1月に設立しました。同組織は、ポリマ製品の製造を担う張家港迪愛生化工有限公司(張家港)の研究施設を中心に活動を開始します。

近年、当社グループでは、現地ニーズにマッチした製品開発や技術サービスの迅速対応など、海外ビジネスにおける技術体制強化を目的に、主要な地域で各製品の技術センター設立を進めています。ポリマ事業に関しては、2015年、タイにアジア・パシフィック地域を対象とした技術センターを設置し、既に一定の成果を挙げるに至っています。今般、同様の目的で中国に技術センターを設立しますが、特に深刻な問題となっている環境汚染を背景に、大幅な市場拡大が見込まれるポリマの水性化対応が大きなテーマとなっています。中国政府は法律の制定や税制面から工業塗料の水性化を推進しており、これに対応するため水性樹脂の需要は、2020年ごろには2015年の約4倍になると当社では推定しています。

当社グループは、90年代後半より、中国においてポリマ事業を積極的に展開しており、常州華日新材有限公司、迪愛生合成樹脂(中山)有限公司、張家港迪愛生化工有限公司を相次いで開設し、事業を展開してきました。今般の技術センター設立による技術部門の一体運営により、情報の集約化を進め、研究効率を高めることで、現地ニーズにマッチした製品開発のスピードアップにつなげていきます。また、インキ事業などを行う同国グループ会社との協業や、現地技術者の育成もあわせて進めていきます。

営業部門に関しても上海迪愛生貿易有限公司へ統合を進めており、一体運営により市場や顧客情報などを共有することで販売体制の強化を図っています。本年1月よりスタートした中期経営計画「DIC108」では、アジアの工業用塗料用途に集中し事業拡大させることで、最終年である2018年には海外売上高を2015年度比で+24%成長とすることを目指しています。その達成に向けてはタイ、中国の技術センターが、現地ニーズにマッチした製品開発や技術サービスにおいて、非常に大きな役割を担います。今後も各地域におけるお客様の要望に応えるべく製品開発を進め、戦略製品群に経営資源を集中投入し、成長用途を中心にグローバル化を加速していきます。

以上

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