DICグループ サンケミカル社が光輝材の生産能力を増強 パッケージ用インキや塗料用、建設材料用に拡大する需要への供給体制を強化

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2015年8月17日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、100%子会社サンケミカル社がBenda-Lutz®ブランドで展開するアルミニウム顔料を中心とした光輝材の生産能力増強を決定しました。
サンケミカル社では、光輝材の生産拠点をオーストリア、ポーランド、アメリカ、ロシア、中国に有しており、各地域での生産能力の増強・最適化を進め、世界的な需要の増加に対応していきます。今回の増設にかかる投資額は総額1000万ドル(約12億円)超で、2016年末の完了を目指しており、生産能力は現在の1.4倍強となる予定です。

光輝材とは、金属や真珠のような輝き、色調の変化を見せる無機材料であり、塗料、インキ、プラスチックコンパウンドなどに使用されています。高級な意匠性や艶やかさが表現できるため、最終用途として高級感が求められる自動車やパッケージの外装、化粧品などで多用されています。

DICグループでは、サンケミカル社が、2012年に当事業の主要メーカーの一社であったベンダルッツ社を買収して以降、グループの販売網活用やパッケージ用インキを中心としたグループ製品とのシナジー効果などにより、光輝材事業の業績を大きく伸ばしてきました。更に、光輝材製品の一つである粉末アルミニウムは意匠付与とは異なる用途でも使用され、軽量発泡コンクリート(※)用の発泡剤用途として販売が大きく伸張しています。軽量発泡コンクリートは、断熱性が高く、軽量で加工しやすいという特徴があるため、建築物の外装、床、屋根などで使用され、世界的にも需要が高まっています。当社グループでは、引き続き注力すべき有望な市場と位置づけています。

DICグループでは、以前より展開してきた真珠のような輝きを放つマイカを原料とするパール顔料も含め、光輝材を重点事業と位置づけ、顔料事業においてカラーフィルタ用顔料に次ぐ柱とする考えです。グループの総合力を活かした新製品開発や用途展開、またグローバルでの販売網の活用などを通して、2020年には光輝材の営業利益を現在の2倍にしていく所存です。

(※)原料のセメント・生石灰などのアルカリ成分と粉末アルミニウムの化学反応により発生した水素ガスの気泡を利用したコンクリート建材。

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