DICグループ 米国にDIC/ Earthrise藻類研究センターを開設 藻類研究のパイオニアとしてグローバル市場を積極的に開拓
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DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、当社グループが健康食品などに展開する藻類スピルリナ(注1)の知見を活かし、培養から応用利用までを総合的に研究する“DIC/ Earthrise藻類研究センター”をスピルリナ生産拠点のひとつである米国子会社アースライズ社(Earthrise Nutritionals, LLC、カリフォルニア州)の敷地内に、約2億円を投じて開設しました。
当社グループは、1970年代に栄養補助食品としてスピルリナおよびスピルリナ由来の食品用天然系色素「リナブルー®」(注2)の工業生産に世界で初めて成功しました。以来、藻類研究のパイオニアとして、総合研究所(千葉県)を中心とした基礎研究の継続、屋外での大量培養ノウハウの蓄積など、長年にわたりたゆまぬ努力を続けることで、食品用の高品質スピルリナで“食の安全・品質・安心”を実現しています。
現在、当社では、アースライズ社と海南迪愛生微藻有限公司(中国、海南島)にトータル30ヘクタールという世界有数の広大な培養池を有しており、この広大な培養池を利用しながら、高品質な製品を30年以上の長期にわたり安定供給し続けています。
新研究所には最新の分析機器や屋内外に研究用の培養池を設置し、様々な藻類由来の健康有用成分の開発や、バイオ燃料として期待される各種藻類の効率的な育成条件など、基礎から応用にいたる幅広い研究を行っていきます。また、2015年8月の食品用天然系青色素「リナブルー®」抽出工場の完成に伴い、色素抽出の高効率化や熱安定性向上などの品質改善についても研究を進めます。研究体制については、藻類の大量培養技術について深い知見を有するアースライズ社の研究員に加え、抽出技術を得意とする日本の研究者も数名派遣するなど、グループの総合力を活かしていきます。
当社グループは、化学で彩りと快適を提案する化学メーカーとして、世界63の国と地域で色彩ビジネスを展開しています。食品用天然系色素については現在、青色素のみ事業化していますが、藻類由来の青色以外の色素についても展開していく方針です。特に青色素を抽出した後のスピルリナ残渣には、いくつかの色素が含まれており、それらの抽出技術を確立することで、当社における更なる天然系色素ビジネスの拡大を目指しています。また、引き続き各研究機関との協業による藻類バイオの実用化に向けた取り組みも、同研究所の設立により加速できるものと考えています。
当社グループでは、同研究所を最大限活用することで、対外的にも藻類研究拠点としてのプレゼンスを高めると共に、スピルリナ、リナブルー®に代表される“食の安心・品質・安全”を更に高め、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えです。
(注1)カルシウム、鉄などのミネラル類やビタミン類など50種類以上の健康・栄養成分を豊富に含んだ、アフリカや中南米の湖に自生する藻の一種。DICは世界で初めて管理培養に成功した。
(注2)スピルリナに含まれる青色素“フィコシアニン”を抽出し商品化した鮮やかな青色の食品用天然系青色素。2013年に米国食品医薬品局(FDA)がフィコシアニンを食品用天然系青色素として初めて使用を認可した。
英文名称 | DIC/ Earthrise Algae Research Center |
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所在地 | 113 E. Hoober Rd., Calipatria, California 92233, U.S.A. |
投資額 | 約2億円 |
開所 | 2015年6月 |
DICの100%子会社。本社は米国カリフォルニア州アーバイン市。健康食品向けの藻類(スピルリナ)の生産・販売を行う。年間500tのスピルリナを生産。藻類の屋外プラントとしては世界最大の規模(総面積18万㎡)となるスピルリナ培養施設を有す。米国本土で唯一、屋外池で藻類の大量培養を成功させており、世界から注目されている。
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