中国での塗料用水性エポキシ樹脂生産を決定 ポリマ事業のグローバル展開をさらに加速

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2015年6月1日

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、中国のグループ会社である張家港迪愛生化工有限公司(張家港DIC)において、需要の拡大が期待できる水性塗料の原料となる水性エポキシ樹脂の生産設備を、2016年下期の稼動開始を目指し新設することを決定しました。

 中国における塗料市場は、景気の減速が顕在化した2011年以降も安定した成長を続け、今後も年率8%程度の市場成長が見込まれています。一方、中国政府は近年国家的な課題となっている環境問題に法整備を進めながら取り組んでおり、当社ポリマ事業の需要先となる塗料業界では、溶剤系から水性や光硬化など環境対応製品への移行を、数値目標を設定し推進している状況にあります。このような背景から、中国では環境対応製品の需要が急激に高まっており、ポリマ製品の海外での拡販を目指す当社においても、この旺盛な需要を確実に取り込むための供給体制の強化が急務となっています。

 今般、投資を行なう張家港DICは、当社グループの中国におけるポリマ生産拠点のひとつで、2003年の創業以来、溶剤系を中心とした塗料用樹脂などで実績をあげています。同社は需要地域に近いことに加え、既存の建屋やユーティリティなどの共有が可能であるため、効率的に水性エポキシ樹脂の生産設備を導入することができます。

 当社グループでは、中国において他の製品についても環境対応製品の供給体制を強化していきます。台湾を含めた中華圏4拠点の有効活用、日本で培った技術の水平展開、現地技術スタッフの製品開発力やサービス体制の強化など、グループの総合力を最大限活用し、2018年に塗料用水性樹脂の売上高20億円を目指します。

 現在、当社グループが遂行中の中期経営計画「DIC105」では、ポリマ事業を第2の基幹事業に成長させるべくグローバル展開を加速しています。今回の決定はその一環であり、マーケティング活動の強化により更なる市場の開拓を進め、引き続きアジアや欧米などの地域においても、その地域で求められる製品を開発し、ポリマ事業の拡大を目指していく所存です。

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