当社保有美術品の国際オークションへの出品を通じた売却予定について -オークションハウスとしてクリスティーズを当社パートナーに選定-
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DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:池田尚志)は、2024 年12 月26 日付適時開示「『美術館運営』見直しの検討結果並びに今後の美術館運営に係る方針についての最終報告」に基づき、当社が保有する美術品の一部について国際オークションへの出品を通じて売却すること、並びに売却にあたっては、世界的なオークションハウスであるクリスティーズ(所在地:英国ロンドン、以下「クリスティーズ」)を当社のパートナーに選定し、手続きを進めることを決定しましたので、その詳細について以下のとおりお知らせします。
当社は、上記適時開示でお知らせしたとおり、今後の美術館運営を経済的価値と社会的価値の両面から見直した結果、美術館の規模を縮小して東京都内に移転する方針を決定し、その具体策として2025年3月12日に公益財団法人国際文化会館(以下「国際文化会館」)とアート・建築分野を起点とする協業に合意したことを発表しました。これに伴い、当社が保有する美術品384点の取り扱いについても、国際文化会館との今後の協業内容や、DIC川村記念美術館の佐倉における展示環境からの変化を踏まえ、慎重に検討しました。
その過程においては、美術品を事業法人の資産として捉えるだけでなく、社会全体の財産を預かる立場から、その文化的価値を尊重したうえで議論を行いました。これにより、様々な角度から当社のアイデンティティを象徴する作品群を1/4程度(100点程度)に絞り込むプロセスを進め、残る3/4程度(280点程度)の美術品の具体的な売却プロセスを検討しました。
その結果、売却対象となる美術品のうちの主要な作品80点程度については、今回、パートナーに選定したクリスティーズを通じて国際オークションに出品し、そのなかでも特に著名且つ経済的価値が高い作品20点程度については、2025年11月中旬からニューヨークで開催されるオークションに出品することを決定しました。これら以外の残りの対象作品の売却は、オークション以外の方法を通じて段階的に2026 年12 月まで継続して実施する予定です。
当社は短期的な売却手段としての合理性だけでなく、売却における公平性の観点から、主要な作品については、幅広く日本を含む世界中の方が参加可能なオークションを売却方法として選択しました。そして複数の国際的オークションハウスからの提案を精査した結果、マーケティングやPR戦略等も含め、売却作品の経済的価値を高められるパートナーとしてクリスティーズを選定した次第です。当社及びクリスティーズは、このたびのオークション出品が、美術を愛する多くの方々にとって公正且つ貴重な取得機会の提供となり、広く好意的な反響が得られるものと期待しています。
また、当社は上記適時開示において、2025年中に美術品の一部売却に着手することで、少なくとも100億円程度のキャッシュインを目指す方針であることを併せてお知らせしましたが、今回、当社はクリスティーズと保証契約を締結したことにより、従前の発表方針を実現できると確信しております。ただ、オークションという性質上、最終的なキャッシュインの見込金額、タイミング並びに収支への影響見通し等については、流動的且つ不確定な要素があるため、現時点での詳細の公表は控えさせていただきます。今後、公表すべき事項が生じた場合、速やかにお知らせします。
なお、2025年11月中旬に予定しているニューヨークでのオークションの詳細については、クリスティーズが本日付で公表した以下プレスリリースをご覧ください。
以上
【関連リリース】
‐DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーです。DICを中心に世界全体でSun Chemical Corporationを含む約170の子会社によってグループが構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高は1兆円を超え、世界全体で21,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。
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