DIC バイオマス度100%のポリエステル系可塑剤を開発 -業界初、バイオマスマーク(バイオマス度100%)認証取得-

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2019年10月1日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、バイオベース原料で製造したバイオマス度100%のポリエステル系可塑剤を開発し、このたび一般社団法人日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク(バイオマス度100%)※1」の認証を取得しました。可塑剤として、「バイオマスマーク(バイオマス度100%)」の取得は、同協会の認証で初の事例です。同製品は、現在サンプルワークを開始し、量産化に向けてスケールアップを行う予定です。

可塑剤は、塩化ビニル樹脂(PVC)を中心とする熱可塑性樹脂に柔軟性を与えると共に、最終製品の生産時に加工や成形をし易くする添加剤で、柔軟なPVC製品中には、数十%以上添加されていることもあります。主な用途は、食品用ラップフィルムや、食品工場やレストラン等で使用されるゴム手袋などの食品接触材料、自動車内装材、家電製品の電源ケーブル被覆材、衣類のテキスタイルインキなど、日常的に使用される各種製品から工業製品まで多岐にわたります。

当社が開発したバイオベース可塑剤「ポリサイザー W-1810-BIO」は、再生可能資源である植物を原料とすることから、低炭素社会の実現に貢献します。また、安全性についても、塩ビ食品衛生協議会が定めるJHP規格※2の確認証明書を取得しており、食品接触材料への使用が可能です。加えて、ポリエステル系可塑剤の特長である柔軟性、耐久性の点においても従来製品と同等の性能を有しています。

DICグループは、中期経営計画「DIC111」において、サステナビリティや市場への貢献を追求する「社会的価値」と企業の成長と収益性に寄与する「経済的価値」を両立し、“ユニークで社会から信頼されるグローバル企業”を目指す企業像としています。再生可能原料や天然由来原料を用いた製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献する所存です。

(注釈)
※1) 「バイオマスマーク」とは、生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、品質および安全性が関連法規、Bio基準、規格などに合致している環境商品の目印で、一般社団法人日本有機資源協会が認定しています。(一般社団法人日本有機資源協会ウェブサイトより引用)
※2) 「JHP規格」とは、食品衛生法の趣旨に則し、塩ビ食品衛生協議会が策定した自主規格(塩化ビニル樹脂製品などの食品に係る自主基準)です。

以上

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