DIC 天然由来アスパラギン酸およびそれを活用した生分解性を有する高吸水性ポリマーの開発へ -GEI社との共同研究開発で世界初の事業化を目指す!-

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2019年7月8日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、バイオベンチャー企業であるGreen Earth Institute株式会社(以下GEI社)と「天然由来アスパラギン酸およびそれを活用した生分解性を有する高吸水性ポリマー」に関する共同開発を開始したことをお知らせします。

本開発において、優れた天然由来化学品開発の知見を有するGEI社は、二酸化炭素を吸収する新規発酵技術を用いて天然由来アスパラギン酸の開発および量産化実証を、当社は当該材料を用いたポリマー化およびそのスケールアップ検討を行う予定です。
アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、食品や化粧品、医薬品などで多く使用されていますが、工業的には石油原料由来のフマル酸とアンモニアから合成されています。当該分野では天然化のニーズがあり、技術的にも実用化の目途がついたことから、共同で事業化検討に入ります。
高吸水性ポリマーは、主に紙おむつや化粧品、土壌改質剤などに使用されていますが、現在は石油原料由来かつ非生分解性素材であるため、世界的課題であるプラスチックの廃棄問題にも影響を及ぼしています。当社がGEI 社と開発を進める高吸水性ポリマーは、再生可能資源を原料とし生分解性も兼備することから、低炭素社会の実現とプラスチック廃棄問題の解決に貢献します。

DICグループは、中期経営計画「DIC111」において、サステナビリティや市場への貢献を追求する「社会的価値」と企業の成長と収益性に寄与する「経済的価値」を両立し、“ユニークで社会から信頼されるグローバル企業”を目指す企業像としています。再生原料や天然由来原料を採用した製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献する所存です。

以上

Green Earth Institute 株式会社(GEI社)

■国内バイオベンチャー企業への出資を完了(2018年9月3日)

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