DIC 「ソリッドコンパウンド技術センター・アジアパシフィック」を開設 東南アジア・南アジア地域でのコンパウンド製品の技術開発・技術サービスを強化

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2018年1月12日

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)コンパウンドや樹脂用着色剤などのコンパウンド事業において、東南アジアや南アジアの市場に適した製品の開発・改良や技術サービス体制の強化を目的として、マレーシアに「ソリッドコンパウンド技術センター・アジアパシフィック」を開設しました。同センターは、コンパウンド製品を生産する100%子会社のDIC Compounds(Malaysia)Sdn. Bhd.(以下、DCM)の敷地内に設置し、2017年1月より本格稼働を開始しています。

 PPSコンパウンドは、耐熱性、耐薬品性に優れることから自動車のエンジン周辺部材などに使用されています。ハイブリッドカーや電気自動車を中心に軽量化を目的とした金属材料からの代替、エンジンのダウンサイジングによる要求特性の高度化から、従来車と比較して一台あたりの使用量は飛躍的に増加し、同地域で年率約7%の市場成長が見込まれています。
 また、樹脂用着色剤は、日用品や食品向け包装資材や各種フィルムなどに幅広く多用されており、生活レベルの向上などを背景に、同地域での日用品市場成長については年率4%程度と見込まれています。

 これまで、DCMでは、開発・改良を主に日本で行ってきました。このたび、エンジニアリングプラスチックに対応した射出成型機や物性評価用の設備を新たに導入し、同地域顧客のニーズに対しタイムリーに対応できる体制を整えました。これにより製品の開発・改良から技術サービスまでを、同地域で一貫して行えるようになります。
 このたびの技術センターは、コンパウンド関係の技術拠点としては、日本、中国、欧州に続く4拠点目となりますが、顧客に密着した対応を強化し、信頼を獲得することで事業を着実に拡大させていきたいと考えています。

 当社グループでは、グローバルでの生産、販売、技術サービスまでの現地一環体制により需要の深耕とグローバルでの拡販を進めます。成長牽引事業の一つであるコンパウンド事業において2020年に売上高430億円を目指します。

以上

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