DICグループ タイとインドに安全体感教育設備を設置 グローバルに安全意識の醸成を図る

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2017年11月27日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)の海外グループ会社2社(タイ、インド)は、生産現場などに潜む危険「巻き込まれ」「転落・落下」などを疑似体験する安全体感教育設備を設置しました。
これらの設備は、タイで合成樹脂を製造販売するサイアムケミカル社(Siam Chemical Industry Co.,Ltd)のサムットプラカーン工場と、インドで印刷インキを製造販売するDICインディア社(DIC India Ltd.)のノイダ工場に設置し、それぞれの国で働くグループ社員を対象とし、8月より教育を開始しました。

安全体感教育は、実際に生産現場などで使用する装置・機材などを用い、労働災害を擬似的に体験することで危険に対する感受性を向上させることを目的としています。当社では、2012年に10tトラックで国内を巡回する移動式安全体感機材の導入を皮切りに、安全体感教育を本格化させてきました。2013年からは、常設設備を国内(6ヶ所)に加え、中国(3ヵ所)、台湾、マレーシア、インドネシアに設置し、国内外への展開を進めてきました。このような取り組みを通して、国内グループ会社の休業災害度数率※は、以前のレベルから半減するなど、一定の効果が現れるようになってきました。

当社グループの安全体感教育は、日常の生産活動において一般的に発生しやすいとされている動力機器へのはさまれや巻き込まれ、高所からの墜落・転落、カッターでの切創などの災害事例を疑似体験することで、危険敢行性(危険の受け入れやすさ)を低下させ、危険感受性(危険に対する敏感さ)を高めることで、潜在的な危険に対し「自ら考え、行動し、自分と仲間を守る」という意識変革を起こすことを目指しています。これまでにのべ1万人を超えるグループ社員が安全体感教育を受講しています。

安全体感教育の海外への展開は、安全意識醸成の一環として、中国、台湾、マレーシア、インドネシアに、施設の設置を含め日本からの指導のもと進めてきました。また、グループ会社ごとに置くESH(Environment、Safety、Health:環境、安全、健康・衛生)担当者に対し講師養成教育を行い、ESH担当者が現地社員へ指導するなどの取り組みを継続してきたことで、現地での安全意識は年々高まってきています。その結果、タイおよびインドにおける安全体感教育設備の導入は、現地法人・現地社員が主体的に検討・導入を進めた、初めてのケースとなりました。

今後も、各地域に導入したグループ社員向け安全体感教育設備も最大限に活用しながら、安全活動を活発化させ、グループ全体での安全意識の醸成を図り、今後も「ゼロ災害」の達成に向けてグループ一丸となり取り組んでいく所存です。

以上

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