DIC 鹿島工場にコージェネレーションシステムを導入 省エネルギー施策を推進し、サステナブルな社会の実現に貢献

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2015年12月4日

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、鹿島工場(茨城県神栖市)で2013年7月より設置を進めていた、都市ガスを利用したコージェネレーションシステム(熱と電力の併給設備、以下CGS)の稼動を12月1日より開始しました。

同工場ではここ数年、有機顔料やエンジニアリングプラスチックPPS樹脂などの生産能力の増強を進めており、増加するエネルギー需要に対応するため、電力や蒸気の供給設備導入を検討してきました。CGSは、ガスや重油などを燃料とし、タービンやエンジンによる発電を行うと共に、その際に発生する排熱も有効に活用することで、効率的にエネルギーを供給するシステムの総称です。そのため、70~90%のエネルギー効率を可能とし、省エネルギーや二酸化炭素(以下CO2)の排出量削減に寄与しています。
今般、当社が導入するガスタービン式のCGSは、燃料として燃焼効率が高く不純物の少ない都市ガスを使用するため、重油などに比べ単位エネルギーあたりのCO2の排出が少なく、また、煤塵や硫黄酸化物の発生もほとんどないクリーンな設備です。排熱で得られる蒸気は、工場で多用される熱源として利用することで、工場への蒸気の安定供給に活かすことができます。
今回のCGS導入では、電力会社より購入する電力および重油などを利用した一般的な蒸気供給システムを導入した場合に比べてCO2排出量を約35%削減する効果があります。

当社グループは、グローバルでCO2排出量前年比1%削減を目標としており、2014年度はその目標を大きく上回り、CO2排出量前年比9.1%削減を達成しています。このような取り組みが評価され、今年度は、サステナビリティ活動のベンチマークとなる 「ダウ ジョーンズ サステナビリティ インデックス アジアパシフィック(DJSI AP)」の構成銘柄に初採用されるとともに、CDPの気候変動への取り組み・情報開示に関する調査において、国内素材産業の中でも上位に位置づけられる高得点を獲得するに至りました(※)。
今後も、千葉工場のCGS更新や北陸工場へのバイオマスボイラー導入など、省エネルギー施策を推進し、地球温暖化防止に取り組むことでサステナブルな社会の実現に貢献できるよう努めていきます。

※ 当社ウェブサイトのニュースリリース(DJSI AP・2015年9月18日付、CDP・12月2日付)をご参照ください。

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