社会とのコミュニケーション

社会とのつながり

DICグループでは、ビジネス層だけでなく、学生を含む一般生活者とのコミュニケーションを推進することに努めています。

美術館

DICの業務内容に相応しい事業として企画され、3月から9月のロングラン開催となった「カラーフィールド色の海を泳ぐ」は、当初2020年に開館30周年記念展として開催が予定されていたものです。本展は国内初のカラーフィールド展として話題を呼び、多くの来館者でにぎわいました。秋には当館コレクション作家を取り上げた「マン・レイのオブジェ日々是好物|いとしきものたち」展を開催しマン・レイをより深く知る機会となりました。
2022年も引き続き感染症対策を講じながら、定時ガイドツアーを実施し、対話型鑑賞「mite!」はオンラインでの開催を継続しました。地域にひらかれた美術館として今後も前向きに運営をしてまいります。

カレンダー

当社オリジナルカレンダー「Calendar 2023 The Museum and Light」では、DIC川村記念美術館の建築と光の関係性に着目して写真を撮りおろしました。収蔵作品の精神性や大きさに見合う展示室、快適に鑑賞できるよう配慮した採光など、内部空間の繊細なバランスを最優先して設計された建築と、自然の光、反射する光、ガラス越しの光、照明の光などの光と調和する表情をとらえています。今後もステークホルダーの皆様から高い評価を得られるオリジナルカレンダーの企画および製作に努めます。

企業広告

DICグループはブランドスローガン「Color & Comfort」を掲げ、積極的なブランディング活動を行っています。「DIC岡里帆シリーズ」では社会課題の解決に貢献する製品を取り上げ、人のため地球のために、持続的な豊かさを追い求める企業姿勢を伝えるコミュニケーションを行いました。メディアの変化をとらえデジタル広告にも力を入れています。

ウェブサイト

ステークホルダーとのコミュニケーションを促すため、中国とアジアパシフィック地域のウェブサイトのリニューアル、ステークホルダーに伝えるべきコンテンツの拡充を図りました。外部からの声として、「株主・投資家の皆様とのつながり」で触れたように外部評価機関より良好な評価を得ました。海外のステークホルダーからのアクセス性の一層の向上を図っていきます。また、ウェブサイト上でのESG情報の拡充にも取り組んでおります。サステナビリティに関する方針を分かりやすく説明するとともに、ESGに関する定量データについても掲載し、多様なステークホルダーのESG情報に関する要請に応えられるよう努めております。

DIC ホームページ(ウェブサイト)

DIC ホームページ(ウェブサイト)

地域とのコミュニケーション

“Color & Comfort”を通じて、子どもたちに科学の楽しさや新たな発見を体感する活動を、技術本部・各事業所のメンバーを中心に行っています。「東北大学サイエンスキャンパス」では、地域の小学生を対象に“Color & Comfort”をテーマにカラー印刷の仕組み、スピルリナの色素抽出、ハイドレクトの撥水・耐油実験を実施しました。
千葉県教育庁主催「千葉県夢チャレンジ体験スクール」では、総合研究所で理科実験を行い、参加者は色の変化を観察し、夏休みの自由研究に取り入れるなどの感想をいただきました。感染防止対策を講じて実施しました。

寄付金などの状況

DICグループは外部の様々な機関との多様なつながりを持ちながら、事業活動を進めています。

寄付金について

2022年度のDICグループの寄付金支出は約101百万円です。ウクライナへの人道支援を実施したため、前年度と比べ大幅に支出が増えました。このうち、日本国内での実績としては、教育研究支援などを含む指定寄付金が約12百万円、特定公益増進法人向けおよびその他寄付金としての社会貢献目的などの用途では約49百万円を支出しています。なお、2022年度において政治団体向けの寄付金はありませんでした。

業界団体等への参画

化学企業の立場から、DICグループでは様々な業界団体などの活動に参加して専門的な情報の提供、調査活動や資料の収集などの活動に取り組んでいます。日本国内における主な参加団体は、一般社団法人日本化学工業協会や一般社団法人日本経済団体連合会、化成品工業協会、合成樹脂工業協会、印刷インキ工業会などから、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン等と多岐にわたります。海外も含めたDICグループ全体としての2022年度の様々な社外活動の参加に係る支出(組合会費)は約161百万円です。