DIC 独BASF社のグローバル顔料事業(BASF Colors and Effects)を買収

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2019年8月29日

(本リリースは、同一内容の英語版も発信しています)

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、2019年8月29日、欧州化学メーカー最大手のドイツBASF社が保有する顔料事業であるBASF Colors and Effects (以下、BCE)に関する株式および資産を買収することで最終合意しました。
本買収により、当社はディスプレイ、化粧品、塗料、プラスチック、インキ、スペシャリティ用途など、世界有数の顔料メーカーとしての地位を強化し、より幅広いソリューションをお客様に提供する世界トップクラスの顔料ポートフォリオを構築します。

中期経営計画「DIC111」において、2025年のマイルストーン目標(売上高1兆円、営業利益1,000億円、純資産5,000億円)を掲げ、事業の質的転換、新事業の実績化、戦略的M&Aによる非連続的成長による事業ポートフォリオの転換を図っています。今回の買収は、我々の目標を早期に達成する上での重要な戦略です。今後は、グローバルにおける顔料供給のリーディングカンパニーの地位を確固たるものとして、お客様のニーズに応じたより幅広いソリューションを提供していきます。

私たちは、顔料を中核的な戦略事業と位置付ける事業譲渡先を見つけるという目標を達成しました。DICは今後も積極的な成長を追求し、今後数年間で顔料事業をさらに発展させる事業計画があります。私たちは、当該事業がDICの中で最大限に発展できるだろうと確信しています。

今回の買収により、両社の技術やベストプラクティスの融合が促進され、顔料市場に対して画期的で革新的なソリューションの提供が可能となります。Color&Comfortをブランドスローガンとする当社としては、社会や暮らしに彩りを提供し、お客様へ大きな貢献ができると考えます。両社が保有する顔料の生産拠点数は、世界で30を超え、買収後の顔料ポートフォリオは、エフェクト顔料、無機顔料、有機顔料、スペシャリティ染料、加工顔料に関連する高機能製品のラインナップが拡充され、当該顔料事業の収益向上が見込まれます。

BCEは、DIC顔料事業と地域的・製品的な補完性が極めて高く、機能性顔料のニッチ用途への展開・拡大により高成長・高付加価値化を目指す我々にとって、戦略的に理想的なパートナーと言えます。両社の技術力を融合し、顔料事業のリーディングカンパニーとして、今後も新しい価値を創出し市場に提供し続けていきます。

我々は、長年にわたるビジネスパートナーとして、BASFおよびその社員の顔料事業の専門知識や技術と、エンゲージメントを高く評価しています。本買収は、ヨーロッパにおける顔料の生産・供給体制を改善し、お客様のニーズに合わせたソリューションを提供するという私たちのコミットメントを更に向上させます。 加えて、当社グループが今後グローバル市場でより優位性を維持することができると考えます。

当社グループは、今後もお客様に対する良好なサービスを維持するために、2020年末までに円滑な事業統合を可能にするための準備作業を推進します。

以上

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