2015年8月24日

DIC 高透過率の液晶を新発売

次世代液晶として注目されるn型FFS液晶を販売開始

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、液晶テレビやスマートフォン、デジタルカメラなどの液晶パネルに用いられるTFT(Thin Film Transistor)液晶の一種で、水平駆動のFFS(Fringe Field Switching)と呼ばれるn型液晶(n型FFS)を開発し、出荷を開始しました。

 高精細かつ高品質な画像が求められる液晶テレビやスマートフォンの液晶パネルには、TFTで液晶の動作を制御するパネルが主に使われています。このパネルで使用される液晶はTFT液晶と呼ばれ、液晶分子の配向の違いからn型とp型、更に電圧をかけた際の動作モードの違いにより、垂直に駆動するVA(Vertical Alignment)や、水平に駆動するIPS(In Plane Switching)などがあります。
 これらはそれぞれの組み合わせごとに特徴があり、テレビ用途には高コントラストが表現できるn型液晶のVAモード(n型VA)や、広い視野角が実現できるp型液晶のIPSモード(p型IPS)が使用され、製品化されています。また、スマートフォンやタブレットPCなどには、タッチパネルに触れた際の画像安定性に優れるp型IPSが主に使用されてきました。
 一方、近年、IPS同様にタッチパネルとの相性の良い、水平に駆動するn型FFSと呼ばれる液晶が開発されました。同液晶は、p型IPSよりも光透過率が20%程度高く、その特徴ゆえ消費電力を低く抑えられるため、バッテリー駆動時間の向上を目指すスマートフォンやタブレットPCでの採用が進んでいます。

 当社ではこの市場の動きに合わせn型FFSの開発を進めていましたが、今般、開発に成功し、関連特許も登録されたことから、海外ユーザーへの出荷を開始しました。現在、生産は埼玉工場の既存設備で行っていますが、今後のユーザー数や需要の増加に合わせ、青島迪愛生精細化学有限公司(中国)での生産も予定しています。

 n型FFS液晶は、消費電力が少なく、バッテリー駆動時間の向上に寄与することから、現在はスマートフォンやタブレットPCなどの中小型ディスプレイで使用されていますが、将来的には大型ディスプレイへの展開も期待されています。

 液晶パネル市場は、新興国を中心とした需要増と液晶テレビの大型化により、2020年までの推定では面積ベースで年率3%程度伸長すると言われています。当社では引き続きこの次世代を担う液晶の開発を鋭意進め、拡大する需要を確実に取り込むことで、近い将来には液晶事業全体で世界シェア30%以上を目指す所存です。

 

以上

 

 

 

 

 

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