産業廃棄物の削減

主な取り組みの目標と実績

取り組みの視点
・課題など
2016年度 目標 2016年度 実績 評 価 2017年度 目標
外部最終埋立処分量の削減(ゼロエミッション)

産業廃棄物工場排出量削減
・各事業所にて以下の目標を掲げ活動
・外部最終埋立処分量の削減(ゼロエミッション達成事業所は維持)(各工場の目標積み上げ値 国内DICグループ:64.2t 前年度比54%減)
・産業廃棄物の工場排出量の1%削減(各工場の目標積み上げ値国内DICグループ:29,127t 前年度比微増)
・外部最終埋立処分量国内DICグループ:183t (前年度比31%増)
・産業廃棄物の工場排出量 国内DICグループ:31,303t (前年度比8%増)
・各事業所にて以下の目標を掲げ活動
・外部最終埋立処分量の削減 (ゼロエミッション達成事業所は維持)(各工場の目標積み上げ値国内DICグループ:69.9t 前年度比62%減)
リサイクルの推進 国内DICグループのリサイクルを推進し再資源化率を向上する 再資源化率
国内DICグループ:86%
前年度比3ポイント減
国内DICグループのリサイクルを推進し再資源化率の目標を策定する
  • 「評価」は、進捗度に関する自己評価によるものです。[ 評価マークについて ] ★★★…非常に良好 ★★…順調 ★…要努力

基本的な考え方

DICでは循環型社会の形成に向け、資源の再資源化を基本に、産業廃棄物の発生抑制・再使用・再利用(3R)を推進し、2001年度よりDICのゼロエミッション活動(産業廃棄物の外部最終埋立処分量の削減)に取り組んでいます。
また、2008年度からは国内DICグループへDICのゼロエミッション活動を水平展開し、2013年度から海外DICグループにも目標管理の手法を導入するなど、グループ全体へ取り組みの拡大を図っています。
一方、産業廃棄物の処理を事業者に委託する際、適正な処理が確実に行われるように、コンプライアンスの徹底を基本に各工場担当部署による現地確認にも注力しています。

  • DICのゼロエミッション活動:2000年度比で外部最終埋立処分量を95%削減する活動。

2016年度の主な活動

最終埋立処分量の削減

DICグループでは、最終埋立処分量の削減を重点課題に、燃え殻・ばいじん・汚泥などの再資源化(路盤材、セメント原料等)、サーマルリサイクルによる熱回収、製造ロスの最小化(歩留まりの向上)に取り組んでいます。

国内DICグループの取り組み

産業廃棄物工場排出量削減
産業廃棄物工場排出量削減

産業廃棄物外部最終埋立処分量の推移
産業廃棄物外部最終埋立処分量の推移

2016年度の国内DICグループ全体の最終埋立処分量は、183t(前年度比31.8%増)となりました。増加要因は、東京工場の排水処理工程の最適化に伴う一部設備廃止により、処分汚泥が一時的に発生し、埋立処分量が56t発生したことと、鹿島工場の産業廃棄物中間処理の残さ率を見直したことによるものです。
2017年度も、国内グループ全社において、事業所により「最終埋立処分量を前年度より削減」を目標に掲げ、取り組みを加速しながらDICのゼロエミッション活動を推進します。
なお、PCB廃棄物については適切に処理しました。また、未処理廃棄物(トランス、コンデンサー、安定器)は適正に回収し、専用の倉庫に収納するなどして厳重な管理を継続しています。

TOPICS 総合産業廃棄物管理システム導入の取り組み

電子マニフェストと紙マニフェストの違い

国内 DICグループでは、2016年度に「電子マニフェスト」導入を前提とした総合産業廃棄物管理システム導入に向けた検討とテスト運用を行いました。
電子マニフェストは、産業廃棄物の運搬・処理の流れを記録したマニフェスト情報を、電子データによりネットワーク上でやりとりするシステムで、紙マニフェストに比べて、入力が簡単で排出事業者自身の報告や保管が不要などの利点があります。
今後、産業廃棄物処理法の改正が予定され、マニフェストに一層の透明化が求められる動向も踏まえ、コンプライアンスを確保しつつデータ集計の効率化を図るためシステムの導入を決定しました。現在、数ヶ所の事業所でシステムの評価を終え、2017年度に順次、展開の拡大を図ります。

海外 DICグループの取り組み

海外DICグループの生産拠点では、各国・地域の法規制に則して産業廃棄物を適正に処理するとともに、自主的に再資源化(再使用・再利用)による廃棄物の発生抑制に取り組んできました。
2016年度は、欧米地区、中国地区、アジアパシフィック地区の各生産拠点では、国・地域を越えて工程の改善など好事例の水平展開を図りましたが、海外DICグループ全体の外部最終埋立処分量は5.7%の増加となりました。
これからも地域統括会社は各国の法令等に従うとともに、DICのレスポンシブルケア部や生産管理部と協調して増加の要因を分析し、産業廃棄物の発生抑制と最終埋立処分量の削減に注力していきます。

事業活動に伴う環境負荷

DICグループでは、事業活動に伴う資源の投入量(インプット)・エネルギー使用量・環境への排出量(アウトプット)を定量的に把握することで、総合的・効率的な環境負荷削減の取り組みに活用しています。
図のデータは、国内DICグループの2016年度の環境負荷の全体像です。インプットとしてエネルギー使用量と取水量の2項目を、アウトプットとしてPRTR※1対象物質を含む551物質(+1物質群)※2の環境排出量、CO2排出量、NOx排出量、SOx排出量、排水中のCOD排出量、産業廃棄物外部最終埋立処分量の6項目をそれぞれ総量で表示しています。

事業活動に伴う環境負荷

  • ※1PRTR:Pollutant Release and Transfer Registerの略。環境汚染物質排出・移動登録。化学物質が、どのような発生源から、どれほど環境中に排出されたか、または廃棄物として事業所外に運び出されたかを把握・集計・公表する仕組み。
  • ※2551物質(+1物質群):DICグループでは、PRTR 第一種指定化学物質462物質+日化協の調査対象物質89物質(第一種指定化学物質以外のもの)+1物質群(炭素数が4~ 8までの鎖状炭化水素類)を調査対象としている。

TOPICS DIC India で「世界環境週間」イベントを開催

「世界環境週間 」のイベント
「世界環境週間 」のイベント

DICグループは、各国においても積極的にESHへの取り組みを推進しています。
DIC Indiaでは、2016年6月に全従業員が参加する「世界環境週間」のイベントを開催しました。このイベントを開催した目的としては、現在同社が進めている、環境保全と資源保護、持続的成長の推進、および社員の環境保護への取り組み意識の醸成です。
イベントでは環境に関する講演や、植樹の実施、また水資源保護Day、エネルギー保護Day、廃棄物削減Dayなどにより、社員の意識喚起などの幅広いプログラムが実行されました。DICグループでは社員が環境安全への意識を高める自発的な取り組みを評価し、持続可能な社会の実現に貢献します。

TOPICS 産業廃棄物削減のために ~DIC EP(株) 袖ヶ浦工場 リサイクル推進への取り組み

DIC EP(株)袖ヶ浦工場 工場長 田中 博
DIC EP(株)袖ヶ浦工場 工場長
田中 博

当工場はエンジニアリングプラスチックの一つであるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)を生産しています。PPSは、耐熱性、耐薬品性などの優れた性能を有した熱可塑性樹脂で、ガラス繊維等で強化しコンパウンドとして自動車電装部品、電気・電子部品および住設給湯器部品用途など、幅広い分野で使用されています。これらは金属の代替として、生産性の向上と軽量化によるエネルギー使用量削減(低燃費化)に大きく貢献しています。

当工場より発生する産業廃棄物は主に2種類です。一つは汚泥類で重合反応時に副生する低分子量体(重合残渣および反応溶媒など)ともう一つは廃アルカリ(未反応硫化ソーダを苛性ソーダ水溶液に吸収させた物)です。産業廃棄物量削減の本格的な取り組みは2002年度から開始し、2008年度からリサイクル推進を強化してきました。その結果、2010年度の生産量に対する原単位は2002年度に比べ、低分子量体70%、廃アルカリ50%まで削減できました。具体的には、外部中間処理業者にリサイクル推進を繰り返し働きかけ、ハンドリングしにくい産業廃棄物の処理量を増やしてきました。また再利用先にも同行してリサイクル推進に努めた結果、ようやく2010年度に実を結びました。今後もリサイクル推進を継続し、廃アルカリの水硫化ソーダとしての有効活用にも可能性を追求していきたいと思います。

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