2015年7月3日

DICグループ 欧州PPS技術センターを開設

欧州地域における技術サービスへの要求に迅速に対応

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)事業において、増大かつ複雑化するお客様の技術的な要望に応えることを目的に、“欧州PPS技術センター”(投資額2.7百万ユーロ、約3.8億円)を開設します。同センターは、ドイツ・カールシュタインにある、当社グループのサンケミカル社研究所の敷地内に建設を進めており、2015年11月の開業を予定していますが、研究所内設備を活用した分析関係については先行して9月に操業開始を予定しております。

 PPSコンパウンドは、その耐熱性や耐薬品性、耐水性が評価され、自動車をはじめ、電気・電子ならびに住設機器向けに需要は伸びており、グローバルで年率約6~7%の高い市場成長率を維持しています。
 特に、主要用途である自動車向けについては、ハイブリッドカーや電気自動車を中心に軽量化を目的とした金属材料からの代替、エンジンのダウンサイジングによる要求特性の高度化から、従来車と比較して一台あたりの使用量は飛躍的に増加しています。当社グループでは、この旺盛な需要に応えるべく、近年、積極的に能力増強投資を行っており、今年度も鹿島工場のポリマ生産能力増強や、中国のコンパウンド工場の建設など、供給体制の更なる強化を進めています。

 欧州におけるPPSコンパウンド市場は日本の6割ほどの規模で、大手の自動車メーカーや部品メーカーが多く存在しています。近年、欧州市場でのPPSコンパウンドの採用が急速に進むことで市場も拡大してきており、将来的にも有望な市場と見られています。また、欧州系メーカーもアジアをはじめとした成長地域に進出していますが、その進出先で材料が採用されるためには、欧州で材料認証を受ける必要があります。このような観点からも、製品に関する技術バックアップ体制の強化を進め、欧州メーカーとの信頼関係を構築していくことが重要な意味を持つことになります。

 技術センターを開設するカールシュタインは、隣接するドイツ中心都市のひとつであるフランクフルトのターミナル駅や国際空港にも近いため、ドイツの主要顧客へのアクセスが良く、また近隣諸国への移動も容易です。また、サンケミカル社研究所の敷地内に建設することで、同社の保有する高度なラボ施設や高いスキルを持つ分析オペレーターの共有により、高度かつ迅速な技術情報の提供が可能になるというメリットがあります。

 当社グループのPPS事業が欧州市場に参入したのは2003年になりますが、それ以降、2011年に欧州の大手化学メーカーよりコンパウンド事業を譲り受けたことに続き、2012年にオーストリア・ウィーンにコンパウンド工場を開設し、現地での供給体制を整えるなど、着実にシェアを伸ばしてきました。
 同センターの開設により、日本、マレーシア、中国、欧州でのPPSコンパウンドの供給と技術サービスの体制が整います。当社グループでは需要地に製造拠点と技術センターを置くことで、多様化・複雑化した顧客要望にタイムリーに応え、当社PPSコンパウンドのプレゼンスをさらに高め、PPSコンパウンド世界シェアNO.1の地位をより強固なものにしていきます。

 当社グループは今後、さまざまな事業で技術拠点の整備、充実を図り、現地に密着した製品開発を強化していくことで、グローバルに顧客の信頼をさらに高めていく所存です。 

  

  
                       欧州PPS技術センター完成予想図
                  (上空からの撮影、中央の正方形建屋が同センター)

 

 

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