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入社1年目の1年間を追う
若手社員H・H
- 入社理由は?
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大学院では高分子化学研究室に所属し、粒子合成や表面化学修飾による機能化を研究していました。就職活動では、大学で培った専門知識を活かせる化学メーカーの研究開発職を志望。就職活動では主に三つの軸で進めました。一つ目は、高分子化学の専門性を活かせるメーカーであること。二つ目は、研究だけでなく顧客や市場とも関わりながら開発ができること。三つ目は、関東を中心に働ける環境であることです。DICはそれらの条件に加え、研究室の先輩方から実際の働き方や社風について話を聞く中で、自分が成長できる環境だと感じました。特に印象的だったのが、年齢や役職に関係なく、業務の10%を自由な研究テーマに使える「10%ルール」です。若手でも主体的に研究テーマへ挑戦できる風土が制度として根付いている点に魅力を感じ、入社を決めました。
- 現在の仕事は?
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現在は加工技術3グループに所属し、ポリエステル可塑剤に新たな機能性を付与する技術開発に携わっています。可塑剤は、プラスチックやゴムに柔軟性や加工性を与える添加剤で、自動車部材や食品ラップ、電線被覆材など、私たちの身近な製品に幅広く使用されています。最終製品の耐久性や安全性、使いやすさを支える重要な材料であり、用途によって求められる性能も異なります。私の開発テーマは、従来の性能を維持しながら、湿度や熱などの厳しい環境下でも性能を発揮できる可塑剤の開発です。日々の業務では、分子設計から合成、物性評価までを一貫して担当しています。また、データサイエンスや計算科学技術開発グループとも連携し、理論計算や統計解析を活用しながら、組成と物性の相関を検討しています。
APRIL4月
入社・全体研修スタート
新入社員研修・事業所見学
- ・入社式および新入社員研修に参加。
- ・会社制度や組織、ビジネスマナー、仕事体験シミュレーションなどを通じて、社会人としての基礎を学ぶ。
- ・事業所見学では、研究施設や製造現場を訪問し、先輩社員との座談会や発表会を実施。
- ・配属先が発表され、加工技術3グループへの配属が決定。
入社式では同期全員が集まり、社会人としての第一歩を実感しました。最初は緊張もありましたが、研修やグループワークを通じて同期との交流が深まり、少しずつ新しい環境にも慣れていきました。配属後は、大学時代よりも大きなスケールの設備や装置に戸惑うこともありましたが、先輩社員が実験操作だけでなく背景や考え方まで丁寧に教えてくださり、安心して業務に取り組むことができました。研究開発の現場に実際に触れる中で、技術者として成長していきたいという思いがより強くなりました。
MAY5月
配属・OJTスタート
部内研修・技術開発業務・開発テーマ
- ・加工技術3グループに正式配属。
- ・改質剤や可塑剤に関する基礎知識、安全教育、実験操作についての部内研修を受講。
- ・グループ全体の製品や保有技術について説明を受け、技術理解を深める。
- ・OJTが本格化し、「ポリエステル可塑剤の新たな機能性を付与する技術開発」をテーマに実験業務を開始。
配属当初は、周囲が先輩社員ばかりという環境に緊張していましたが、皆さんが積極的に声をかけてくださり、少しずつ職場の雰囲気にも慣れていきました。歓迎会を開いていただいたこともあり、安心して業務に取り組むことができました。大学時代よりも大きなスケールの装置や設備を扱うことに最初は戸惑いましたが、先輩社員から実験操作だけでなく、その背景や目的まで丁寧に教えていただき、日々多くの学びを得ながら業務に取り組みました。
JULY7月
一連の実験業務に従事
分子設計・解析・チーム連携
- ・分子設計から合成、各種評価まで一連の実験業務を担当。
- ・データサイエンスや計算科学技術開発グループと連携し、統計解析やシミュレーションを活用しながら研究を推進。
- ・チームミーティングで開発テーマの進捗を発表し、多角的なアドバイスを受ける。
7月頃からは、一連の業務を任されるようになり、自身の成長を実感しました。一方で、評価結果から次の実験方針を考える難しさも感じ、可塑剤に関する専門知識をさらに深める必要があると痛感しました。チームミーティングでは、先輩方の知識の深さに刺激を受け、多くのアドバイスから新たな視点を得ることができました。また、データ解析やシミュレーション技術を活用することで、研究開発の幅が大きく広がることを実感し、部署を超えた連携の重要性も学びました。
OCTOBER10月
初めての研究成果
新入社員発表会準備へ
- ・ポリエステル可塑剤の従来特性と新たな機能性を両立するための因子を特定。
- ・新入社員発表会に向け、1年間の研究成果を整理。
- ・発表練習を重ね、資料や説明内容をブラッシュアップ。
試行錯誤を重ねる中で、ポリエステル可塑剤の従来特性と新たな機能性を両立するための因子を見出すことができ、初めて自分自身の研究成果として形にすることができました。結果が出るまでには苦労もありましたが、積み重ねてきた検討が成果につながったことで、自信にもつながりました。また、新入社員発表会の準備では、専門外の方にも内容を分かりやすく伝える難しさを実感しました。先輩社員にアドバイスをいただきながら発表内容を改善し、自信を持って発表に臨むことができました。
DECEMBER12月
営業実習を経験
顧客訪問・市場理解
- ・機能性添加材営業グループに同行し、顧客との打ち合わせに参加。
- ・営業視点での市場動向や新規用途開拓の考え方に触れ、顧客ニーズへの理解を深める。
- ・研究開発と営業が連携しながら製品開発を進めていることを学ぶ。
営業実習では、実際にお客様との打ち合わせに参加し、市場や顧客ニーズに直接触れることができました。研究開発では実験室での検討が中心となりますが、実際にはお客様の課題解決につながることが求められていることを改めて実感しました。また、営業担当者が市場動向や顧客ニーズを踏まえながら提案を行っている姿を見て、研究開発においても広い視野を持つことの重要性を学びました。今後は、自分の研究テーマが市場や顧客にどのようにつながっていくのかを意識しながら業務に取り組んでいきたいと考えています。
- 2年目に向けて
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1年目は、新たな機能性を持つポリエステル可塑剤の研究開発に取り組み、分子設計から評価まで一連の流れを経験しました。現在は製造プロセスの合理化に携わり、生産技術やスケールアップを重視した生産性向上や安定化に取り組んでいます。ラボスケールと実機生産との違いや、安定生産の難しさについて日々学んでいます。実際の製造現場では、原料供給や設備条件、品質管理など、研究室では気づかなかった視点を知ることができ、研究開発と生産現場が密接につながっていることを実感しています。2年目以降は、現場の課題を理解しながら、研究開発の知識を生産へとつなげられる技術者になることが目標です。将来的には、機能性だけでなく、品質や生産性まで含めて考えられる研究開発者として成長していきたいと考えています。
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