食品のパッケージに! ~多層フィルム

パンやゼリーやお菓子の包装に、DICの「多層フィルム」が使われています。

パンにもゼリーにもお菓子にも!

食品の包装

ピクニックのおやつ休憩にお菓子の袋を開けようとしたけどなかなか開かない。力一杯ひっぱって中身を飛び散らしてしまったり、仕方なく歯を使って袋を裂いたり、こんな経験はありませんか?でも、DICの優しい気配りが込められた包装フィルムを使っている製品なら、力を入れなくてもきれいに開けられます。パンの袋だってカップゼリーのフタだって、子供やお年寄りでも簡単にはがせます。

1mm未満のフィルムにさまざまな配慮

DICの開けやすい(イージーピール)包装フィルムは、3つ以上の層からなる多層フィルムです。開けるときに、接着面の層(シール層)だけが簡単に剥離するようになっています。多層にすることで、1枚のフィルムにさまざまな機能を持たせることができます。耐熱性、防湿性、耐衝撃性、透明性、遮光性、酸素遮断性、保香性などを組み合わせられます。

フィルムが単一の層だとしたら、どうなるでしょう。丈夫なフィルムでしっかり密封した豆腐や漬け物は、中身が漏れないけどどうしても開かない、ということになってしまいます。強度が弱いフィルムを使ったら、買って帰るあいだに水分が漏れてしまうでしょう。

DICの多層フィルムは、材料となる複数の樹脂を同時に押し出して貼り合わせる共押出という方法で製造しています。1980年に国内で初めてイージーピールの共押出多層フィルムを開発し、性能向上に努めてきました。多層フィルムの厚さはわずか20~50μmと非常に薄く、シールする際の熱に対して広範囲の温度で安定した品質を保ちます。

信頼されているからこそ9割が食品用

多層フィルムの用途は、食品の包装以外に、部品や化粧品のパッケージなどもありますが、DICでは食品向けが9割を占めます。品質を最も重視する食品メーカーに包装適正に優れたフィルムを提供しつつ、おいしいものを手軽に食べたいと考える消費者のニーズにも応えるよう研究に取り組んでいます。

また、最近では高級感を求める食品に、曇りガラスのようなマット調の包装が好まれるようになりました。2010年に開発した「梨地フィルム」は、和紙のような風合いと独特の手触りが特徴です。薄いフィルム自体に意匠性をもたせることで、フィルムと紙を貼り合わせる必要が無くなります。フィルムの機能追求と合わせて、減量化、省資源化にも貢献していきます。

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