DICグループの「サステナビリティ」
DICグループのサステナビリティの取り組み
DIC グループは「サステナビリティ基本方針」に基づき、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する社会の要請を的確に把握しながらグローバルに活動を推進しています。
サステナビリティ
気候変動や深刻化する社会・環境問題など、企業を取り巻く課題がますます多様化する中で、“地球環境・生態系・社会経済システムに配慮し、持続的に発展すべき(サステナビリティ)”との認識が重要になっています。2018 年度よりDICはESG 部門を設置し、 専門部署を設けてDICグループのサステナビリティ活動のさらなるグローバルな展開に取り組んでいます。法定開示である有価証券報告書ではサステナビリティなどの非財務情報開示の記載が2023年以降始まるなど、情報開示の枠組みが変わりつつあります。それに呼応してサステナビリティに関する法規制とビジネスの仕組みが変わるなど、サステナビリティを巡る大きな動きが見られます。DICVision 2030においてもサステナビリティ戦略を掲げ、なお一層グループ全体でのサステナビリティを推進します。
サステナビリティ基本方針 (2019年3月改定)
DIC グループは、地球環境への配慮と、グローバルなビジネス・ルール※ 1、2 に基づき、1)安全と健康の確保、2)リスクマネジメント、3)公正な事業慣行・人権と多様性の尊重、4)環境との調和・環境保全、5)イノベーションによる社会的価値の創出と持続的な成長の実現、を強く意識した事業活動を推進します。
社員一人ひとりは、自主性と責任感を持って自らの業務に取り組み、ステークホルダー(顧客、取引先、地域社会、株主・投資家、社員など)から期待される価値の提供に努めます。企業体としてのDICグループは、社会の持続的な発展と地球環境の維持・向上に貢献する企業であり続けるために、事業活動を通じてたゆまず成長し、自身のサステナビリティを高めていきます。
- DICグループは、「グローバルに信頼され誇りある企業市民」であり続けることを目指して、2010 年12 月に国連グローバル・コンパクト(UNGC)に参加し、「社会的責任」に関する国際規格・ISO26000のガイドラインを勘案しながら、企業活動を進めています。
- 国際社会では、持続的な経済成長と社会的課題の解決が両立したESG経営の推進が強く求められ、「(地球温暖化対策に関する)パリ協定」(2015年)、「SDGs=持続可能な開発目標」(2015年)が採択されています。
サステナビリティ活動の推進
サステナビリティ・テーマ活動
DICグループでは、「基幹的なテーマ」から「独自性を発揮するテーマ」まで13のサステナビリティ・テーマを設け、プロダクト・スチュワードシップにも配慮しながら、化学企業としてのグローバルな取り組みを進めています。なお、このサステナビリティ・テーマは、外部状況の変化やテーマの進行状況に応じて、適宜見直しを行っています。
サステナビリティ活動の方針展開
DICグループは、「サステナビリティ基本方針」のもとに、各サステナビリティ・テーマの「中期方針」(2022〜2025年度)と、年度ごとの「DICグループサステナビリティ活動計画」を作成し、テーマごとにPDCAを回しながら取り組みを進めています。その進捗と成果はレポート上に開示しています。
また、「DICグループサステナビリティ活動計画」に基づき、各事業部門と、各事業所、各国内外DICグループ会社が、それぞれの年度で優先的に取り組む「サステナビリティ活動計画」を個別に定めています。組織および社員への方針の浸透と、業務目標と連動したサステナビリティ活動の推進に取り組んでいます。
サステナビリティ推進体制
グローバルに信頼され誇りある企業市民であり続けるために
グローバルな化学メーカーとして、国連グローバル・コンパクトを支持
DICグループは2010年12月、国際社会でより積極的に社会的責任を果たしていくため、国連グローバル・コンパクトが提唱する10原則に賛同し、国連グローバル・コンパクトに署名しました。
国連グローバル・コンパクトは、世界の持続的な発展を実現するために提唱された企業の自主行動原則で、2000年に正式発足しました。事業活動を行う上で人権・労働・環境・腐敗防止に関する国際的な規範を遵守し、社会的責任を果たすことが世界の持続的発展につながるとの考えに基づき、グローバルに企業・団体が支持を表明しています。
国連グローバル・コンパクト10原則の実践
ISO26000の尊重
DICグループは、「社会的責任」に関する国際規格であるISO26000(2010 年11 月発行)のガイドラインを尊重しながら、企業活動を進めています。