スマートフォンに! 
~防水両面粘着テープと飛散防止フィルム
最新スマートフォンとDIC、切っても切れないカンケイって?

スマートフォンに! ~防水両面粘着テープと飛散防止フィルム
スマートフォンに! ~防水両面粘着テープと飛散防止フィルム

防水スマホでトップシェア!

DICは、携帯電話・スマートフォン用の防水両面テープではピーク時は約8割というトップシェアを誇り、カタログで「防水」と表記されていれば、そのほとんどにDICの防水両面テープが使われているというほど、圧倒的なポジションを獲得しています。防水スマホとDICは切っても切れない関係なのです。

幅1mm、厚さ0.2mmなのにしっかり防水!

防水の鍵を握る両面テープ。実際にはいろいろな形で打ち抜かれ、携帯電話やスマートフォンの内部でさまざまな部材の貼り付けに使用されています。その幅、細いところではなんと1mm! テープの厚みも0.2mm程度しかありません。驚くほどの細さと薄さですね。

携帯電話やスマートフォンのカタログに「防水」と書かれている場合、そのほとんどは「IPX7」という規格に適合しています。これは、「水深1mの水槽に30分沈めておいても水が浸入しないこと」が条件になっています。こんなに細くて薄くても、DICの防水両面テープなら貼るだけでIPX7をクリアします。スマートフォンの心臓部をしっかり水から守っているのです。

IPX7の防水規格をクリアしています

水深1mの水圧で30分
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ぴったり密着、素材の力はDICならでは

では、防水両面テープはどんな仕組みで防水機能を実現しているのでしょう? 最も大切なのは素材の性能です。テープを構成する薄型特殊発泡体とその両面の粘着剤がしっかり水の浸入を防ぎます。

密着のしくみ

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薄型特殊発泡体は、細かい気泡のあるスポンジ状の柔らかい素材です。内部に気泡はあっても外側には穴があいていたりはしません。この発泡体と粘着剤とが一体になって、貼る物の表面に細かい凹凸があっても隙間なく、ぴったりと密着します。素材が変形して密着する性能のことを「追従性」と呼びますが、DICの防水両面テープはその優れた追従性のため、水の侵入する隙間ができません。発泡体と粘着剤の最適な組み合わせで防水両面テープの高機能化を実現。これがDICの技術です。

しっかり接着、でもキレイに剥がせる!

スマートフォンの防水両面テープに求められるもう一つの役割、それがさまざまな部材を十分な強度で固定することです。

最近のスマートフォンの画面は大型化し、デザイン性や操作性の向上を狙って表示領域をできるだけ広げたものが増えてきました。その分、部材は重くなり、テープを貼れる領域は狭くなっています。このような厳しい条件であっても、DICの防水両面テープは防水性能を保ちながら、落下などの衝撃にも耐える強い粘着力で部材をしっかり接着しています。

両面テープで難しいのは、単に強く固定するだけでは不十分、という点です。特にスマートフォンの防水両面テープには、「しっかり接着は当然。でもキレイに剥がせることも大事」という正反対の特性(「リワーク性」といいます)を兼ね備えていることが求められているのです。

例えば、スマートフォンを落として透明部材が傷ついてしまったというような場合、リワーク性に優れたDICの両面テープならば、テープを剥がして部材を交換することができます。交換修理だけで済むので買い替えるより経済的です。また、生産工程でも同じようなことが言えます。部材を貼り付ける工程でミスが発生してしまっても、剥がして貼り直せる両面テープなら部材を廃棄せずに再利用できるので無駄がなく環境にもやさしいのです。

「スマホにDIC」、防水両面テープだけじゃない!?

このようにスマートフォンに求められる厳しい要求に応えてきた結果、DICの防水両面テープはたくさんの機種に使われるようになりましたが、ほかにもスマートフォンで活躍するDIC製品があります。それは、タッチパネル表面の「飛散防止フィルム」です。防水両面テープと同様、約8割のトップシェアを獲得しています。

割れても飛び散らないのはなぜ?

スマートフォンを落としたりぶつけたりしてタッチパネルが割れてしまっても、ガラスは飛び散ったりしません。飛び散った欠片でケガをしたりすることも、まずありません。これは、スマートフォンの表面にDICの「飛散防止フィルム」が貼ってあるおかげ、ってご存知でしたか?

キズが付きにくく、汚れもサッと拭き取れる!

飛散防止フィルムの役割は、割れないこと、もし割れてもガラスが飛び散らないことです。でも、DICのフィルムはそれだけではないのです。指先がいつも触れるところだから、キズが付きにくい、指紋などの汚れがふき取りやすい、タッチパネル操作時の指の滑りが良い、といった性能も大事にしています。

中でも、指紋などの表面の汚れは、とても気になるものです。DICの飛散防止フィルムは表面に焦げ付きにくいフライパンのような特性を持たせてあるので、指で触っても、皮脂が浮いた状態を作ります。だから、汚れがサッと拭き取れるのです。

適材適所の三層構造がDICの「技」

この多機能な性能は、異なる機能を持つ素材を三層構造にすることで実現しています。いちばん外側は固くて汚れを拭き取りやすい層、その次に飛散防止のための柔らかい層、さらに気泡などが入りにくくてキレイに貼り付けられる粘着層という構造です。市販の廉価な保護シートとは一味違います。

素材をつくっているDICだからこそ、できる!

スマートフォンは製品サイクルが短く、最も進化が早い製品分野です。サイズや形はどんどん多様化していきます。市場のスピードに遅れることなく、厳しい要求に応える製品を提供していかなければなりません。

これができるのは、素材の特性を追求できる研究開発力を持ち、自ら設計・製造している化学メーカーのDICだからこそ!

素材からつくっているから、最適な素材を組み合わせた高性能なテープやフィルムを短期間で市場に投入することができます。素材を社外から調達しなければならないメーカーとDICとの最大の違いがこの点です。

ちょっと目立たないところかも知れませんが、防水機能や飛散防止といった技術で使いやすい丈夫なスマートフォンを支えているのは今までも、これからもDICなのです。

こんなところに!DIC

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