MY WORK

総合研究所や技術グループからの依頼に応じて、NMR、GC-MS、IR、UV-Vis-NIRなど各種の分析装置を使って、さまざまな化合物の組成分析を行なっています。
例えば、製品に異常があった場合、何が原因なのか、どんな不純物が含まれているのか。
何(定性)がどれだけ(定量)含まれているのかの分析を行なっています。
また新しい化合物が作られた際には、目的とする化合物ができているのか評価し、その構造は正しいのか確認しています。
分析サンプルが異なれば、分析方法も、使う装置も異なってきます。
依頼者がどんなデータを求めているのかを的確にヒアリングし、それに応じた分析方法や装置を使っての分析が重要になります。
もう一つ、新しい分析技術の検討・開拓や確立も、分析業務の重要な役割の一つです。

社員インタビュー
DICに興味を持ったきっかけは?

大学では薬学部に所属し、生物学、有機化学、物理化学、薬理など、薬に関係した幅広い分野を学びました。なかでも有機化学に興味・関心を持ち、研究室では生体色素の有機合成と、その物性評価の研究に取り組んでいました。化学反応で劇的に色が変わることが面白く、色材を扱っている化学メーカーを中心に就職活動を行いました。そのなかでDICに関心を向けるようになったのは、研究室の先生から色彩メーカーとしてDICの存在を教えられたことがきっかけでした。約1ヶ月間のインターンシップにも参加し、先輩社員たちとお話しする中で職場の環境や働きやすさを実感し、内定後すぐに入社を決めました。

分析業務のやりがいと難しさは?

さまざまな装置の測定によって得られるスペクトルなどから、製品開発の鍵となる有益なデータ(未知成分定性など)を導き出すことができた時は、大きな達成感とともにやりがいを感じます。またさまざまな技術グループと一緒に仕事を行うため、幅広い製品開発との関わりを持てる点も、分析業務の魅力の一つだと思います。難しい点は過去に経験のない分析を依頼される時ですね。総合研究所では新たな事業創出を目指した新規分野の研究が盛んに行われているため、高難度の分析依頼が数多くあります。そんな時は文献を調査しつつ、分析手法の探索や選択、条件設定の調整などトライ&エラーを繰り返しながらの対応になります。必要に応じて新規手法の技術を習得するケースもあり、日々学習を重ねています。難しい分、DICが掲げるNew Pillar CreationやValue Transformationにつながるデータを得た時は、とてもやりがい感じます。

社員インタビュー
1年目に挙げた成果はありますか?

DICでは入社後に研究テーマが与えられ、約半年後にその成果を発表する機会があります。私はGC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)に関する新しい分析手法の検討というテーマを与えられました。同じ分析装置でもさまざまな分析手法があり、新たな分析をするためには装置への深い理解が必須になります。最初は苦労の連続でしたが、手探りで実験を繰り返すなかで、新しい分析手法を確立することができました。従来分析ができなかったものが分析可能になり、現在、研究所内でも活用されるようになりました。この分析手法は学会でも発表し、自分なりに大きな成果を挙げたと思っています。

DICだからこそ成長したと思える点は?

まずは積極性や主体性でしょうか。知りたいことややりたいことがあると、先輩・上司が全面的にサポートし、後押しをしてくれますので、自ずと積極的に主体的に業務に取り組むようになりました。分析業務は依頼側がどんなデータを求め、どんな背景があるのかを把握する必要があります。そこにすれ違いやズレが生じると、適切なデータが提供できません。入社後、相手の話をよく聞き理解し、真のニーズを引き出すための質問する力が格段にアップしたと思います。

社員インタビュー
現在の課題と今後の目標を教えてください。

新しいサンプルや分析対象を目の前にすると、どう分析するかまだまだ判断に迷うケースが多々あります。この分析手法ならばどんなデータが得られ、それらの手法を組み合わせ、繋げていけばどんな結果が得られるのか。どんなサンプルが来ても、臨機応変に対応できるようになることが目下の目標です。将来的には分析の立場から新しい設計提案ができるような存在になりたいですね。現在、開発現場と分析の現場が深く連携し、一体となって製品開発を促進していこうというプロジェクトが進められています。私もそのプロジェクトの一員として参画していますので、今、どんな技術や製品が開発されようとしているのか、業界や市場では何がトピックなのか、そうした背景を理解した上で分析業務に取り組んでいきたいです。

プライベートは何してる?

社員インタビュー

帰宅後や休みの日はもっぱら愛犬のチワプー(チワワとトイプードルのミックス犬)と戯れています。昨年から飼い始め、夫婦で協力して世話をしています。写真は子犬の頃のものですが、現在は1歳半になり、予想以上に大きく育ちました。DICでは働き方の自由度や裁量権が高く、私自身も資料作成などの業務ではテレワークを活用しています。

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