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化学の力で、サステナブルな社会をつくりたい。

企業は「社会の公器」と言われます。DICは「社会の変革に対応する」だけでなく、「変革する社会にどのように貢献するか」を事業課題ととらえ、さまざまな形でサステナブルな社会をつくる取り組みに力を入れています。

食品包装によるロングライフ化

食料問題を、接着剤が救う。

買ってしばらく経ったおせんべいを開けると、中身が湿気っていたりしたことはありませんか。実はスナック菓子やレトルト食品などの包装容器(食品包装)は、完全に外気をシャットアウトできません。目に見えない微小な隙間があり、バクテリアや菌の増殖を助ける酸素を透過させてしまいます。食品に消費期限があるのはそのため。世界では年間約13億トンの食品が廃棄されており(※)、この廃棄ロス低減が大きな問題となっています。
この酸素の透過を防ぐポピュラーな手段は、酸素バリア性を備えたプラスチックフィルムによる包装。しかしこれは何層ものフィルムを貼り合わせた積層構造で、生産が難しい地域が数多くあるという課題がありました。
DICは2013年、酸素バリア性を備えた接着剤「PASLIM(パスリム)」を開発。従来よりも少ないフィルム数で、酸素の透過を防ぐパッケージの生産を可能にしました。現在では世界中の食品メーカーや包装関連企業に採用され、消費期限の長期化→食品の廃棄ロスの低減に貢献しています。

水性バイオマスインキのよる環境負荷低減

「印刷」と「環境」は、水と油の関係でした。

インキの原料である有機顔料は粉末状の素材。紙に印刷する際、そのままでは定着しないため、溶剤などに溶かす必要があります。溶剤は印刷時に揮発し、ダイオキシンなどの有害物質を排出してしまうという問題がありました。
DICグループの一員であるサンケミカルグループは、従来製品と比較して植物由来樹脂の含有率を飛躍的に高めた新しい水性バイオマスインキ「SunVisto®AquaGreen」をリリース。印刷時に環境に与える影響を低減することに成功しました。優れた色再現性や印刷機上でのインキ再溶解性など、インキとして求められる機能も高いレベルで満たしています。
世界的に「環境にやさしいパッケージ」が求められる中、このSunVisto®AquaGreenは北米のファストフードをはじめ、多くのブランドに採用され、そのビジネスにも貢献しています。

CO2削減の取り組み

つくり方を変えることも、環境対策になる。

気候変動への取り組みは、世界共通の大きな課題の1つ。DICは「2030 年までにCO2 排出量を30%削減する」目標を掲げ、世界各地の生産拠点で太陽光やバイオマス発電など再生可能エネルギーの導入や転換を推進しており、2019年5月には、TCFD(気候関連財務情報タスクフォース)への支持を表明しました。
2018年度時点のCO2削減効果は36,530tとなり、国内DICグループの総CO2排出量の13.6%を再生可能エネルギーで削減した計算になります。海外でも、石炭燃料をヤシ殻燃料に転換するなど、各国・地域のインフラ事情や法規制に応じて地球温暖化防止に取り組んでいます。たとえばオーストリア・サンケミカル社は2ヶ所の小水力発電所を運営しており、同国で開催された地球エネルギー賞において「水」部門の優秀賞を受賞しました。
今後も積極的に環境対策に取り組み、CO2削減を推進してまいります。

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