環境調和型製品の促進

環境調和型製品の促進

DICグループは、プロダクト・スチュワードシップに配慮した事業活動を推進しています。環境調和への意識を高め、有害物質の使用削減、有害性のより低い製品、リサイクル可能な製品、安全性が高く廃棄物の少ない省エネルギーに配慮した生産プロセスなど、社会に役立つ新製品、新技術の開発に取り組んでいます。環境調和型製品の社内認定制度のもと、環境調和型製品比率の向上に努めており、2020年度は日本国内の環境調和型製品の取扱高比率は59%でした。また、世界各国の法規制や環境対策の動向を把握して各国の化学物質の規制に適合する製品の設計と、環境アセスメントの実施を継続していきます。
印刷インキや接着剤などグローバルに展開する食品包材向け製品については、プロダクト・スチュワードシップの活動チームを編成しています。各地域の規制に関する情報やトピックの共有・周知、教育を実施し、自社製品の製品設計への活用、グローバル顧客の求めるサプライチェーンでの証明書の発行に反映しています。

DICでは2003年より環境調和型製品についての社内制度を導入しています。エネルギー消費量、使用原料、危険性、廃棄物の発生量の他、CA(ライフサイクルアセスメント)の観点なども含めた独自の評価シートを用いて認定を行っています。

DICでは2003年より環境調和型製品についての社内制度を導入しています。エネルギー消費量、使用原料、危険性、廃棄物の発生量の他、LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点なども含めた独自の評価シートを用いて認定を行っています。

DIC サステナビリティ指標の設定

これまでの環境調和の視点に加えて、DICグループの事業および製品の「社会的価値」客観的に示すものさしとして、DICサステナビリティ指標を設定しました。2022年度からの次期中長期経営計画においてグループの目標値を設定することを検討中です。

クリーンテクノロジーに貢献する製品

DICグループの製品は素材として用いられることで、地球環境問題の解決に関連するクリーンテクノロジーの分野にも貢献しています。各製品本部ではターゲット市場ごとに、自社の強みを活かしたクリーンテクノロジーに関わる製品の開発を進めており、現在の売上げ規模は全体として年間1,460億円程度と見ています。

DICグループは資源の循環を意識し3Rにも取り組み、リデュースではフィルムの強度保持と薄膜化によりパン包装用フィルムの実績が拡大、またプラスチック包装のリサイクル性を向上させる脱墨インキの開発などにも取り組んでいます。廃プラスチック、海洋プラスチック問題についても、化学メーカーとしてDICグループが対応すべき領域を定め、取り組みを強力に推進していきます。

環境に貢献するオフ輪インキ製品

チラシや雑誌などの印刷に使用される商業オフ輪インキ「W/W SYNERGY」は植物油インキ認定基準を満たしており、さらなる環境調和に向けて植物油増量のバージョンアップを図っています。
また、再生可能原材料の取り組みをさらに進めて、石油系溶剤を植物油由来成分に置き換えたインキもラインナップとして取り揃えています。新たな環境調和型インキ製品として2016年2月に上市した「W/W SYNERGY ECORE」では低温乾燥を実現し、顧客でのCO2削減による環境調和に貢献しています。

低温乾燥を実現した「W/W SYNERGY ECORE」

低温乾燥を実現した「W/W SYNERGY ECORE」

Clean Technology(クリーンテクノロジー)に貢献するDICグループの製品

DICグループの製品は素材として用いられることで、地球環境問題の解決に関連するClean Technology(クリーンテクノロジー)の分野にも貢献しています。各製品本部ではターゲット市場ごとに、自社の強みを活かしたClean Technology分野での製品開発を進め、現在の売上げ規模は全体として年間約1,644億円程度と見ています。

エネルギー

01リチウムイオンバッテリ負極用バインダー

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明リチウムイオンバッテリ(LIB)の負極用バインダー
製品本部ポリマ製品本部

02リチウムイオン電池セパレータ用バインダー

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明リチウムイオン電池のセパレータ用バインダー
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

03太陽電池バックシート用接着剤

Clean TechAlternative Energy
Clean Techの視点での用途の説明太陽電池バックシート用接着剤
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

04リチウムイオン電池パック用接着剤

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明リチウムイオン電池パック用接着剤
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

05PPSコンパウンド(燃料電池部品材料)

Clean TechAlternative Energy
Clean Techの視点での用途の説明燃料電池部品(業務用&家庭用、絶縁板&マニホールド)
燃料電池周辺部品(業務用&家庭用、水配管部品)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

06太陽電池バックシート、封止材用白色マスターバッチ

Clean TechAlternative Energy
Clean Techの視点での用途の説明太陽電池バックシート、封止材用白色マスターバッチ(SPUNDYE、PEONY)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

エレクトロニクス

07カラーフィルター用顔料

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明LCディスプレイ材料
製品本部ファインケミカル製品本部

08LED基板用樹脂

Clean TechGreen Building
Clean Techの視点での用途の説明LED白色基板用アミドイミド樹脂(省エネ)
製品本部ポリマ製品本部

09封止材、回路基板用樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明封止材、回路基板用エポキシ樹脂(ハロゲンフリー)
製品本部ポリマ製品本部

10ナノ銀インク

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明銅めっき触媒(省資源)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

11PPSコンパウンド(LED ソケット材料他)

Clean TechGreen Building
Clean Techの視点での用途の説明LED ソケット(放熱性)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

コーティング

12塗料用水性樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明塗料用水性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、イシシアネート樹脂
製品本部ポリマ製品本部

13ハードコート用UV硬化型樹脂

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明シリカハイブリッドのハードコート
製品本部ポリマ製品本部

14植物由来塗料用樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明植物由来の原料を使用した塗料用樹脂
製品本部ポリマ製品本部

15粉体塗料用樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明固形樹脂。有機溶剤を使用しない
製品本部ポリマ製品本部

16光ディスク表面コート用UV硬化樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明光ディスク用UV硬化樹脂材料(無溶剤タイプ)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

17EB硬化型コーティング剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明EB硬化型コーティング剤。無溶剤タイプ。グラビアオフセット印刷用。
製品本部プリンティングインキ製品本部

自動車

18CFRP用樹脂

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明CFRP用エポキシ樹脂(航空機・自動車軽量化)
製品本部ポリマ製品本部

18アルミワイヤーハーネス被覆材

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明アルミワイヤーハーネス被覆材
製品本部ポリマ製品本部

19車内装用水系表面処理剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明水性塗装材料(低VOC)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

20車内装用水系表面処理剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明水性塗装材料(低VOC)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

21PPSコンパウンド(HV/EV部品、車載電子制御部品材料)

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明HV/EV部品(モーター部品&PCU部品&冷却部品等)
Liイオン電池部品(ガスケット)
車載電子制御部品(各種センサー等)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

生活環境

22合成/人工皮革用水性樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明合成皮革、人工皮革(溶剤系の水性タイプへの置換)
製品本部ポリマ製品本部

23合成/人工皮革用無溶剤型樹脂

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明合成皮革、人工皮革(溶剤系の無溶剤タイプへの置換)
製品本部ポリマ製品本部

24顔料系捺染剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明繊維用着色材料(排水低減)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

25PPSコンパウンド(配管部品材料)

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明省エネ給湯器部品(エコキュート、エコジョーズ等、バルブ、サーボ類)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

26リサイクル樹脂用着色剤マスターバッチ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明リサイクル樹脂用着色剤マスターバッチ(SPUNDYE、PEONY、PLAMASTER)
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

27原着糸用着色剤マスターバッチ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明原着糸用着色剤マスターバッチ(SPUNDYE)・・・染色代替による廃水環境負荷低減
製品本部ソリッドコンパウンド製品本部

28脱気/脱泡用中空糸膜モジュール

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明ボイラー給水用脱酸素モジュール PF-030
現像液脱泡用モジュール:PF-004D
インクジェットプリンター用脱泡モジュール:EF-G Series
製品本部アプリケーションマテリアルズ製品本部

29蓄熱シート

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明蓄熱シート
製品本部アプリケーションマテリアルズ製品本部

30エマルジョン型 両面粘着テープ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明エマルジョン型 両面粘着テープ
製品本部アプリケーションマテリアルズ製品本部

デジタル印刷

31鋳物用3Dプリンター用樹脂

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明鋳物用3Dプリンター用フェノール樹脂(省エネ)
製品本部ポリマ製品本部

32インクジェット用水性顔料分散体

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明水性デジタル印刷材料(低毒性,低VOC)
製品本部ファインケミカル製品本部

33UV硬化型インクジェットインク

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明LED-UV硬化デジタル印刷インク(低VOC、低オゾン、省エネルギー)
製品本部リキッドコンパウンド製品本部

パッケージ

34インキ用UV硬化型樹脂

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明LED用高感度UVインキ用UV硬化樹脂
製品本部ポリマ製品本部

35食品包装材用他分岐ポリスチレン

Clean TechEnergy Efficiency
Clean Techの視点での用途の説明食品包装材用ポリスチレン樹脂(多分岐)
製品本部ポリマ製品本部

36無溶剤型包装用接着剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明有機溶剤を全く使用しない包装材料ラミネート用接着剤
製品本部プリンティングインキ製品本部

37包装用接着剤(植物由来原料使用)

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明植物油由来原料を10%以上含有する包装材料ラミネート用接着剤
製品本部プリンティングインキ製品本部

38包装用ガスバリヤ接着剤

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明包装材のバリア性向上によるフードロスの低減
製品本部プリンティングインキ製品本部

39グラビアインキ(植物由来原料使用)

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明米糠由来等の植物由来原料を使用したグラビア表刷り用インキ
製品本部プリンティングインキ製品本部

40水性フレキソインキ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明VOC5%以下の水性フレキソインキ
製品本部プリンティングインキ製品本部

41植物油枚葉インキ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明油性枚葉インキ、エコマーク対応製品、植物油インキマーク対応製品
製品本部プリンティングインキ製品本部

42植物油オフ輪インキ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明オフ輪インキ、エコマーク対応製品、植物油インキマーク対応製品
製品本部プリンティングインキ製品本部

43UVオフセットインキ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明高感度UVインキ、エコマーク対応製品、高感度UV(減灯印刷, H-UV,LED)対応
製品本部プリンティングインキ製品本部

44UV硬化型金属インキ

Clean TechPollution Prevention & Control
Clean Techの視点での用途の説明UV硬化型金属インキ
製品本部プリンティングインキ製品本部

ライフサイクルアセスメント(LCA)の検討

近年、製品やサービスのライフサイクルにおいて、枯渇資源の消費量や環境負荷物質の排出量を定量的に把握することが求められるようになってきています。DICでも、当社グループが製造する製品の環境的側面を把握するために、ライフサイクルアセスメント(LCA)への取り組みや、GHGプロトコル※1のScope※2 等、社会動向への対応を検討していきます。

  • GHGプロトコル:温室効果ガス(Greenhouse Gas:GHG)排出量の算定と報告の基準。
  • Scope3:製造、輸送、出張、通勤等の際に、企業が間接的に排出する、サプライチェーンでのGHG排出量。

VOICE

回収ペットボトルを原料とした包装材用接着剤を開発

パッケージ技術本部 パッケージ技術1グループ 高島 月子

昨今、SDGs達成への企業の取り組みは広く認識されるようになり、地球環境保護や廃棄物削減の重要性がますます増しています。当グループでは、DIC111のサステナブル方針に基づき、昨年、バイオマス接着剤に次ぐ環境調和型製品として回収ペットボトルを原料とした接着剤「DICDRY LX-RPシリーズ」を開発しました。樹脂設計の試行錯誤に加えて、ペットボトルのリサイクル工程や安全性の調査、リサイクル現場の視察などを通じ、お使いいただく顧客視点で開発を進めることで、製品価値の向上に努めました。今後はこの技術を応用し、さらなるラインナップの拡充を進めていきます。

パッケージ技術本部 パッケージ技術1グループ 高島 月子

バイオマス度 100%のポリエステル系可塑剤製品を開発

ポリマ第二技術本部 ポリマ技術10グループ 研究主任 野口 崇史

当グループでは、これまで多くの樹脂改質剤を開発し、可塑剤から安定剤、加工助剤、高機能改質剤へと製品群を拡げてきました。近年では、SDGs 達成への貢献、サステナブルな環境社会の実現に向け、改質剤の新たな高付加価値化に取り組んでいます。昨年、100%植物由来原料から成り、かつポリエステル系可塑剤としての基本性能を完全に充足する「ポリサイザー W-1810-BIO」を開発しました。本製品は、一般社団法人日本有機資源協会の可塑剤認定としては初となる、「バイオマスマーク(バイオマス度100%)」の認証を得ています。その反響は非常に大きく、現在、様々な用途で高評価をいただいています。

ポリマ第二技術本部 ポリマ技術10グループ 研究主任 野口 崇史

SDGsを目指した環境配慮型水性ウレタン製品を開発

ポリマ第二技術本部 ポリマ技術6グループ 研究主任 鉄井 智博

気候変動や深刻化する社会・環境問題など、企業を取り巻く課題がますます多様化する中で、地球環境・生態系・社会経済システムなどに配慮し、持続的な発展を目指した製品開発に取り組んでいます。当グループは、溶剤を使用している合成皮革・人工皮革用途(自動車内装、家具、衣料)で「風合い」と「耐久性」を両立する水性ウレタン製品の開発に注力し、特徴あるオリジナル製品をグローバルに提供しています。さらに、我々は著しく生産効率を高めた製造プロセスの開発やバイオ由来原料の導入でサーキュラーエコノミーに貢献していきます。

ポリマ第二技術本部 ポリマ技術6グループ 研究主任 鉄井 智博