地域統括会社紹介 DIC Chinaの活動紹介

DICチャイナは、コロナ禍においても、社員の安全第一を掲げ、製品、サービスの安定供給を目指します

コロナ禍での事業環境の激変に対して、適切で迅速な対応をすることの大事さを改めて理解しました。グループ内のウイルスの蔓延を防ぐため、効果的な対策を迅速に実行、職場での安全を確保しました。その安全基盤の上に、製品、サービスの顧客への提供が確実に行えるように、サプライチェーンの確保に注力しました。さらに、その厳しい環境下でも社会的責任を果たすことも忘れませんでした。

Paul Koek

DICチャイナ 総経理
毛堅偉

社員とその家族の安全確保を最優先

2020年、1月23日から春節休暇が始まりました。本来、1月30日までの予定でしたが、新型コロナウイルスの中国全土への蔓延の兆しが見えたため、中国政府からの要請を受けて拡散防止のため2月9日まで休暇を延長しました。その間、DICチャイナでは、休みが明ける前に、先手を打ったコロナ対策のガイドラインを策定し、中国地域の傘下会社各社へ伝達、ガイドラインを守った操業の開始を指示しました。ガイドラインには、海外出張禁止、国内出張の抑制、在宅勤務の奨励、出勤が必要な社員への時差出勤の徹底、工場・オフィスの入り口での検温、マスク着用必須、手洗いの徹底、出社社員のソーシャルディスタンス確保、暖房のエアコンの使用禁止、職場の換気、食堂の消毒強化およびパーティションの設置、来客の制限および来客記録の徹底、集会・会食は禁止等、業務の細部にわたる指示が細かく記載されました。さらに、このガイドラインの徹底のチェックを、DICチャイナの傘下会社単位で実施し、これらの徹底を図り、安全な職場の確立に注力しました。コロナ以来、中国地域において、社員も家族も感染者ゼロを継続しています。

DIC India

青島液晶の食堂に設置しているパーティション


深日油墨の朝礼で1メートル以上の距離を置く社員

深日油墨の朝礼で1メートル以上の距離を置く社員

顧客への製品・サービスの安定供給を確保

安全を確保しつつ、製品、サービスの顧客への提供が確実に行えるように、サプライチェーンの確保にも注力しました。コロナ禍での原料確保のため、サプライヤーへの需要情報の提供を図り、不足が予想された原料の在庫調整も実施しました。生産では、人員のシフトを組み、生産担当者の過度の集中を避けると同時に、納期どおり確実に生産ができるように対応しました。さらに、製品の配送に関しては、外箱を消毒し顧客の心配を払拭、物流会社のドライバーを指定し、予防対策の教育を実施し、週に1回PCR検査を行いました。物流が遅延することも見込み、事前に顧客に在庫の確保を要請しました。考え得る危険性を事前に把握して、先手を打ち対応したことで、2020年は、2019年とほぼ同等の売上げを達成することができました。コロナ禍においても、顧客が求める製品、サービスを確実に提供することができたと考えられます。

グループ社員が一つとなり、社会の要請に貢献

さらに、このコロナ禍でも、人と人との絆を大切にすることの大事さを理解しました。傘下会社各社が社員にマスクを配布し、免疫力向上を考えスピルリナエキスを社員に無償提供しました。当初、中国でマスクなどが品薄で入手できなくなっていた時、日本からこれらの供給を受けたことで、中国での事業継続の一助になりました。その後、日本でコロナが流行し始めた際には、中国から本社や工場にマスクを逆に送付しました。また、常州華日では、コロナ禍で血液センターの血液が不足していたため、97人の社員が積極的に献血しました。さらに、湖北省の臨時病院に20セットのユニットバスを寄付しました。
世界各地でワクチン接種が始まりましたが、新型コロナの収束は未だに見通せていません。このような状況の中で、我々DICチャイナは、グループ全体として手と手を取り合い、一丸となって顧客と社会に貢献ができるよう頑張っていきます。

献血した97人の常州華日の社員

献血した97人の常州華日の社員


Siam Chemical Industry

常州華日が湖北省の臨時病院に寄付したユニットバスを載せたトラック