社員インタビュー

難しい状況もチャンスととらえるプラス思考で「コア」を探求し、優れた製品の開発へ

DICに入社した動機は何ですか?

私は前職では、自動車の電装部品やFA機器などを扱う樹脂の複合成形のメーカーで、生産技術の仕事をしていました。 高機能性樹脂であるPPSを新規採用した生産ラインの立ち上げや、新たな生産工場の建築などに携わった経験から、システム構築や建設全般に魅力を感じ、「培った技術を生かしてモノづくりの下支えができれば」と考えて転職しました。 当時、DICがPPSのプラントの増設に取り組んでいたこと、また、これほど多種多様の製品を扱っている素材メーカーは他にはないと感じられたことから、この会社で働きたいと思いました。

今はどのような仕事をしていますか?

入社当初は、埼玉工場における液晶材料の生産プラントの新設計画に参加し、その後はプラント建設にかかる各種設計やコストエンジニアリング(コストの妥当性評価とそのコントロール)に携わりました。 2012年からは海外の増資プロジェクトに参画し、中国・青島市を拠点とした電子材料関連事業の計画を進めています。

仕事の上での苦労を聞かせてください。

エンジニアリング本部は、生産プラントの新設や生産設備の増設などの計画に初期段階から携わります。 製造部門との協議から始まり基本設計を行い、業者からの見積りに対するコスト評価、図面のチェック、建設工事の現場の調整、工事工程の管理など、業務は多岐に、また長期にわたります。 初期の設計段階であいまいな部分を残していたり、製造からの要求仕様をきちんと把握せずに業務を進めたりすると、のちに施工品質の低下や工期の遅れ、コストの増大などの問題につながります。 設計を具現化する施工段階でそれらの問題が発覚すると当然その損失も大きくなるため、計画の初期段階でどれだけ潜在的な問題を抽出し解決できるかが非常に重要になります。

仕事の上でやりがいを感じるのはどんなときですか?

計画段階から実際に完成するまで、多くの工程を経て新設・増設された生産設備が無事に安定的に稼動できる目途が立ったときは、大きなやりがいを感じます。 特に生産設備は設計とその施工に、プロセス、材質、制御、土建、機器製作、電気、システムなどさまざまな分野の専門家の力を集結してつくられるものですので、その一助を担えたことがうれしく思います。

仕事を円滑に進めるために心がけていることはありますか?

第三者的意見(コールド・アイ・レビュー)を大切にすること、全社的失敗事例の分析結果による評価を積極的に取り入れ、是正改善案を全国のエンジニアリンググループに水平展開することをこころがけています。 やはり設計値と実効値には大なり小なり乖離が発生するものであり、「要求仕様を満たす」ことと「予期せぬ不具合の回避」に対しては、最終的には経験値がものを言います。 知見者経験者の評価となぜ失敗したかの分析結果の取り入れは、設計を具現化するエンジニアリング業務遂行において重要な潤滑剤となります。

職場の雰囲気はどうですか?

DICでは多種多様な製品を生産していることから、エンジニアもさまざまな分野のスペシャリストがいます。 そして、その深耕した分野を水平展開すべく様々な分科会の開催も盛んであり、意見交換が活発で活気があります。 また、大大先輩から代々伝わる技術伝承の資料が充実しており、「経験」が重要視されるエンジニアリング業務にそれらの“生きた遺産”を生かして専門分野の更なる深耕、また関係する他分野の知見を深めていこうとする人が多いですね。

5年後、どのような仕事をしていきたいですか?

例えば、ここ埼玉工場には複数の生産プラントがありますが、工場内の物流を考えた際にもっと効率の良い動線があると思うんです。 新工場を立ち上げる際に、原料の受け入れから保管、各工場への供給、生産工程、製品の管理、出荷という一連の動線を全体で考えること、すなわち“ヤードプランニング(全体計画)”をてがけていきたいという気持ちが強いですね。

学生の方に、DICのよさを伝えるとしたら、それは何ですか?

電気工学部出身の私も、最初は「化学メーカーで自分が活躍できる場はあるだろうか?」と思っていました。 家電などを扱う機械系・電気系の企業では、より薄く、より小さく、より軽量な製品の開発を追及していくことが多いと思いますが、化学メーカーの生産技術やエンジニアリングの業務は、そのプロセス(工程)を適切にコントロールすることです。 電気、機械、化学工学などさまざまな分野の専門知識を集結させて、安全設計や高付加価値の付与、効率性の追求といったシステムを組み上げ、具現化し、企業の収益を支えます。 多様な分野の力が集積され一つのモノづくりのシステムを作り上げていくおもしろさが、ここにはありますよ。

就活中の学生の方に応援メッセージをお願いします。

例えば素材メーカーを研究する際には、どのような分野に使われていて、素材が最終製品にどの様に使われているのか、また、自分の身の回りにどのように関係しているのかを考えてみてください。 自分の身近にある製品と、製品に使われている素材の関連性を理解することで、企業を見る視点が変わり挑戦したいと思える分野も広がっていくのではないかと思います。 俯瞰するより、身近なものからアプローチするとまた違った企業研究ができます。是非企業とは親近感を持って就活に励んで下さい。