社員インタビュー

キャリアアップして活躍する女性のロールモデルになりたい

テキスタイルインクジェット用水性顔料インクで、国内外での市場拡大を目指す

私がDICに興味を持ったのは、たまたま研究室の先輩が当社の製品を実験に使っていたことがきっかけです。 その後就職活動を進めていく中で、当時の人事の方の対応や的確な説明、アドバイスに感銘を受け、「こういう尊敬できる人がいる会社で働きたい」と強く思うようになりました。

入社後はインクジェット用水性顔料インクの開発に携わり、オフィス用途の次世代製品を生み出すことに注力していました。 現在は、繊維製品を対象としたインクジェットプリンター向けのテキスタイル用水性顔料インクの開発に携わっています。

インクジェットインクというと紙に印刷する家庭用のプリンターのイメージがあると思いますが、繊維製品に使うテキスタイル用のインクジェットインクは、衣料をはじめ寝具、インテリア用品、 または屋内外のサインディスプレイなどの産業用として国内外で注目を集めている分野です。従来の印刷方法にはデザインごとに型となる版が必要で、手間やコスト、時間がかかっていました。 また、色材が染料の場合、印刷できる繊維が限られており、さらに、大量の排水が生じるため環境負荷も懸念されています。一方、インクジェット方式であれば、 デジタルデータを使うため低価格で少量多品種をオンデマンドに生産できます。さらに、色材が顔料の場合、幅広い繊維に印刷できますし、染料と比較して顔料は排水量を大幅に低減できるため、 環境対応品としても期待されています。様々な角度から顧客ニーズに応えうる製品として、大幅な市場拡大を目指しているところです。

独りよがりにならず、チーム力を高めるふるまいを考える

現在のチームに配属されて1年ほど経った頃、メンバーの入れ替えがあり、短期間ですが私がチームリーダーを任されることになりました。 異動したばかりの先輩や入社したての後輩に業務の説明や指示をしながら進めていましたが、業務が滞りがちになると「自分でやってしまおう」と個人プレーに走ってしまったため、 チームとしての機能を最大に活かすことができませんでした。

そんな時に人材育成セミナーを受講し、チームリーダーとしてどうふるまうべきかを学んだことが、壁を突破するきっかけとなりました。 例えば、後輩には、私が説明や指示をするだけではなく、後輩自身の言葉でやるべきこと・やりたいことを語らせて理解を深めてもらいましたし、 先輩とは目標やゴールを常にすり合わせてビジョンを一つにすることでチーム力を醸成しました。 どんな仕事にも当てはまりますが、一人だけで努力をしても時間は足りませんし、メンバーからの信頼も得られません。 「独りよがりにならず、研究開発は全員で行う」という意識をしっかりと持つことで、私自身も大きく成長できたと感じています。数年後には真のチームリーダーとなって、新製品を立ち上げることが私の目標です。

「女性が活躍できる職場」を体現できるロールモデルになりたい

実は人材育成セミナーの一環として、当社の会長や取締役らの前で女性の活躍についてのプレゼンテーションをしたことがあります。 その際に当社の産休・育休制度などを、他の化学系メーカーと比較したところ、圧倒的に充実していることがわかりました。 しかしながら、社内で育休制度についてアンケート調査してみると制度自体の認知度は高くありませんでした。また、役員や管理職として活躍する女性も多くはありません。 女性にやさしい会社であることは間違いないのですが、「女性にやさしい」ことと、「女性が活躍できる」ことは同義ではないのだと感じました。

現在DICでは、女性社員のコミュニティの活用や女性を対象としたセミナーの実施が図られ、ダイバーシティを推し進めている過渡期です。 女性には結婚や出産といったライフステージがあります。 産休・育休中のキャリアアップは難しいかもしれませんが、私が制度を活用する際には、復職後はさらに業務遂行能力を磨き、認めてもらう努力を続けていきたいと思います。 また、キャリアアップして活躍する女性を体現するロールモデルがまだまだ少ないからこそ、私自身が後輩女性社員たちのロールモデルになれるようにキャリアを積み重ねていきたいと考えています。

学生時代の専門分野の違いは、就職活動で不利にならない

以前、企業説明会に先輩社員として参加し、技術系職種を志望する学生と接した際に、「専門が異なると不利ですか?」という質問が多くありました。 実際には、新入社員に専門知識を求めている部署は少なく、必要な知識は入社してから十分習得できます。 それよりも大切なのは、何のために実験をし、どのように実験を組み立てるのか、得られた結果をどう解析すればよいのかといった実験を組み立てる力や洞察力、考察力などです。 このような業務を進める上でのベースとなる力を学生時代にしっかりと身に付けてもらいたいと思います。