社員インタビュー

研究開発の川上から川下を経験!「一緒に働きたい」と求められる人材になりたい

事業の“種”を探す総合研究所、その種を“幹”にする技術本部

DICには、インキ・顔料・樹脂の三本柱をはじめとする幅広い事業を通じて培ってきた知見や技術がたくさんあります。就職活動を行う際、その会社独自の技術を用いて研究開発を行う企業で、自分が学んできた有機合成化学、生物有機化学の知識を活かせれば、挑戦しがいのある仕事ができるのではないかと感じ、DICに入社しました。入社して4年間は、基礎研究や調査研究を行うR&D本部で新事業化に向けた高分子材料の合成に携わりました。その後、現在の技術本部へ移り、海外の総合メーカー向けに新たな液晶材料の合成開発に携わっています。

DICの研究開発体制を木に例えると、R&D本部は5年後、10年後に事業となるような技術の“種”を探す部門です。 技術本部はその種を植え、事業となる“幹”に育て、年月をかけて幹を太く大きくし、製品である“実”を増やす部門です。

R&D本部で研究を行っている際は、採算性やコストの観点よりも、まずはいかに目標とする性能を満たす技術を実現できるかが肝要だと思っていました。 しかし、技術本部では顧客ニーズに沿うことが大前提となるため、スピーディな対応力やコスト感覚が求められます。 特にスピードに関しては、一歩ずつ着実に階段を上がっていくR&D本部に比べ、技術本部は一段、二段飛ばしで昇っていくような違いがありますね。

人間の知識を超えるのが自然現象。だからこそ失敗から学ぶ姿勢が大切

R&D本部と技術本部では、研究分野は全く異なりますが、仕事の進め方はあまり変わりません。 課題の解決や目標の達成に向け、様々な角度・視点から新たなアイデアを出し、メンバーで意見交換をしながら多面的に考察していきます。 しかし、そのアイデア出しや考察が一筋縄ではいかないからこそ難しいのです。

例えば液晶分野は開発競争が激化しており、一般的なアイデアだと社内で過去に検討されていたり、既に競合他社によって製品化や特許化されていたりすることがあります。 そのため、コンピュータを使って計算科学を利用したり、時には液晶以外の分野に携わる社内の技術者や社外の研究者に相談して思いがけないヒントを頂いたりして解決の糸口を探していきます。 一方、製品サイクルの短さも液晶分野の特徴であるため、数年前に検討した開発サンプルを改めて再検証してみると、実は今の目的やニーズや目的に合った評価が得られたというケースもあります。

私たちの研究は自然現象を相手にしているため、時として人間の知識の及ばない事象が起こるのも自然の理です。 だからこそ、「失敗はつきもの」「失敗から学ぼう」という姿勢で、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を実行していくことが大切だと感じていますし、 試行錯誤して良好な結果が得られたり、自分の実験結果によって開発方針を定められたりした時はやりがいを感じます。

横のつながりを最大限に活かし、課題を解決するのがDIC流

入社4年目の際に、ある技術を実証するために製造装置を設計することになったのですが、私を含め関連するメンバーは装置についてはまったくの素人。 思案していると同じ部署の先輩が「この人に相談するといいよ」とこの分野に詳しい社内の技術者を紹介してくれました。 その方に手伝ってもらったお陰でスムーズに装置を完成させることができました。 このエピソードのように、部署や部門は違っても、業務に必要な情報を持つ社員に積極的に連絡をとって協力を求めるのは、DICでは当たり前のことです。

なぜ横のつながりを最大限に活用できるのかといえば、それは普段から意見交換や情報交換が活発になされているからです。 R&D本部でも技術本部でも、役職に関係なく臆せずに自由に意見を言い合える雰囲気があります。 私の上司も、若手時代に当時の上司に意見を伝えてきた背景があるので、若手の言葉にも耳を傾けてくれる。 そんな伝統が受け継がれているのだと思います。失敗を恐れずにアイデアや意見を提案し、積極的に何事にも取り組める人こそ、DICに向いていると思います。

海外でも活躍できる有機合成のエキスパートに!

DICの手厚い研修制度も、魅力のひとつだと思います。これまでに自己啓発支援研修として、ロジカルシンキングやパワーポイントを使ったデジタルプレゼンテーション研修などを受講しました。 これらは実験結果を正確にわかりやすく報告する時に大変役立っています。また、技術本部に異動した際にはコスト構造や損益分岐点など業務に必要な知識を通信教育で勉強しました。

将来は、「あなたと仕事がしたい」と言われるような人になりたいという思いがあります。 「杉山ならアイデアをたくさん出してくれる」「この仕事を任せられる」「現状の課題を解決してくれる」といった期待を背負って、開発を進められる人材になりたいですね。 その一歩として現在は、語学力や異文化コミュニケーション能力、マネジメント能力を強化する海外勤務候補者研修を受講しています。 液晶分野における海外勤務も視野に入れ、まずはグローバルな舞台で活躍できる有機合成のエキスパートになりたいと思っています。