社員インタビュー

グローバルな舞台を目指す若者と世界トップレベルの自社製品を工業化するダイナミズムを共有したい

高度なエンジニアリング技術を備えたDICに魅力を感じて

私は大学で化学工学を専攻し、自社製品を自らのエンジニアリング技術で工業化する力を備えた化学メーカーに就職したいと考えていました。 DIC(当時は大日本インキ化学工業)は、その条件にぴったり当てはまる会社でした。入社後はプリンティングインキの生産技術部門に配属され、 以後21年間、国内外プラントの企画・設計や投資計画、合理的な生産プロセスの開発、各生産拠点の効率的な連携運用、既存プロセスのリファイン(改善/革新)などに携わってきました。

現在は、エンジニアリング本部に所属する4つグループユニット(色材、ポリマー、成形加工、計装制御)の色材のグループマネージャーとして、 4事業所(鹿島・東京・群馬・館林)に常駐する生産技術・設備担当を統括しています。 関係する製品領域は、顔料などのファインケミカル、樹脂材料に添加剤などを配合して特性を発現させるソリッドコンパウンド、プリンティングインキなど多岐にわたり、 その生産活動や設備投資計画を担っています。海外でのプラント建設やリファイン時にはスタッフを選抜・派遣しています。

製造現場の社員が安全で働きやすい環境づくりを信条に

入社した時代がインキの生産拡大期だったため、30代前半から国内プラントの設計や海外工場の立ち上げなどスケールの大きな案件を経験できました。 そこで学んだのは、設備投資を製品の品質・収益向上に結実させるマネジメントの重要性と、製造現場で働く社員の環境づくりへの責任です。 特に後者では入社2年目の苦い経験があります。私はインキ容器の自動洗浄装置を監修する立場で、機器メーカーが薦める仕様通りに発注したところ使い勝手が悪く、 稼働率が上がりませんでした。この時は「もっと使う人の立場になって想像力を働かせていれば・・」と猛省しました。

その6年後、初めて塗料工場を新たにデザインするチャンスを与えられた時、過去の教訓を活かして効率性・安全性・働きやすさを徹底的に追求し、製造現場の人々から感謝されました。 こうした経験を次世代へ継承するため、若手社員には設備・装置の設計段階で「自分を仮想オペレーターと見立て、要求仕様が整っているか説明してみなさい」と教育しています。 製造現場の社員が長い時間を過ごす職場環境は、私たちエンジニアリンググループが提供しているという重みを常に念頭に置かねばなりません。

世界トップレベルの製品を工業化していくダイナミズムを

化学メーカーに限らず各企業がグローバル化を加速する中で、世界で通用する発想や行動できる人材が求められています。 それはDICのエンジニアリング部門も同様で、海外の生産拠点や多様な国籍の技術者と連携し、グループ内で原材料の最適調達を図ったり、革新的なプロセスを水平展開する例も増えています。 そこで必要となるのが、グローバルレベルで提案できる視野の広さ、文化の異なる人々と協調しながら仕事を進めるチームワークです。

私自身、中国・南通市にインキ工場を建設する際には、法規制や慣習が全く異なる中で「自らアクションを起こさねば何も進まない」と痛感し、 同僚とともに政府や協力会社に積極的に働きかけて操業にこぎ着けました。 また、欧米で事業展開するグループ会社との会議では、EU域内に点在する工場同士が国を越えて材料の最適調達を図ったり技術の水平展開を進めることを前提に発想する視野の広さに驚かされ、 「井の中の蛙」に陥りがちな自分を戒めたものです。こうした経験は若い時ほど後の大きな財産となるので、有望な若手エンジニアには早めに海外経験を積ませるよう心がけています。

DICグループには、世界のトップレベルの素材や製品を自社技術で生産できる強みがあります。 そこで重要な役割を担うエンジニアリング部門には、受託専門のプラントメーカーと異なり、自ら設計した製造プロセスから生み出した製品の素晴らしさを体感できる喜びがあります。 また、多彩な分野の技術者と協働し、ラボレベルの研究成果をスケールアップして工業化するダイナミズムは格別です。 そんな醍醐味を求める化学工学・応用科学・制御・機械などを専攻している皆さんには、ぜひDICならではのエンジニアリングの世界を知ってほしいと思います。