2017年10月20日

DIC 純水・超純水製造工程におけるイオン交換樹脂の延命に寄与する脱炭酸中空糸膜モジュールを開発

水に関する世界最大の展示会『アクアテック アムステルダム2017』で初披露

 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:中西義之)は、純水・超純水の製造工程において、イオン交換樹脂の延命に寄与する脱炭酸中空糸膜モジュールを開発しました。同モジュールは、当社従来製品比で約1.7倍の脱炭酸性能を有します。
 同新製品は中空糸膜モジュールのオリジナルブランド「SEPAREL®(セパレル)」シリーズのラインナップとして、今月末にオランダで開催される水関連ビジネスの世界的展示会である「アクアテック アムステルダム2017」に初出品し、11月よりグローバルで販売を開始します。

脱炭酸中空糸膜モジュール(左:10インチ、右:6インチ)

 脱炭酸中空糸膜モジュール(左:10インチ、右:6インチ)

 純水・超純水とは、通常の水から塩類や有機物、溶存気体などの不純物を取り除いた純度の高い水のことです。純水・超純水の製造装置市場は、半導体製造における精密洗浄、工場でのボイラ水、品質の向上・安定化を目的とした医薬品・飲料用途などで需要が拡大しています。さらに、工場などでは河川・地下水の取水制限を背景とし、同装置を介した循環利用も進んでおり、今後も年率約5%の市場成長が見込まれています。 

 水に含まれる不純物は、製造装置に組み込まれた様々な分離機能を有する各モジュールにより除去されます。イオン成分の除去にはイオン交換樹脂が用いられますが、劣化速度を抑える機能を有する脱炭酸モジュールを前工程に導入する例が増加しています。これは、炭酸ガスの一部が水中では炭酸イオンとして存在し、イオン交換樹脂に捕捉され劣化を促進してしまうため、事前に炭酸ガス除去し、ランニングコストの抑制を目的としたものです。 

 現在、脱炭酸モジュール市場は独占状態にあるため価格の柔軟性に乏しく、かつ純水・超純水需要の高まりにより、安定供給に対する懸念もユーザーからは出ています。このような市場環境を受け、脱気モジュールで実績を有する当社に対し、脱炭酸モジュール市場への参入を望む声が高まっていました。 

 このたび当社では、従来から使用するポリメチルペンテン製の中空糸を独自の成型技術により加工することで、炭酸ガスの脱気を市場製品同等レベルにまで高めることに成功しました。また、脱気の性能は水と中空糸の接触面積にも依存しますが、当社の中空糸は他社品に比べ極めて細い構造であるため、モジュール化した際にも市場製品に比べコンパクトな形状にすることができます。 

 当社では、このたびの新製品で脱炭酸モジュール市場に参入し、当社グループのグローバルネットワークの活用などにより、2025年に売上高30億円を目指していきます。

 

以上

【アクアテック アムステルダム2017】
展示会名: AQUATECH AMSTERDAM 2017
開催日時: 2017年10月31日(火)~11月3日(金) 
会場   : RAI Amsterdam Europaplein 1078 GZ Amsterdam The Netherlands
公式HP : https://www.aquatechtrade.com/amsterdam/

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ブースイメージ 

「SEPAREL®(セパレル)」専用ホームページ  http://www.separel.com/

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