2014年5月22日

精密電子部品に使用する世界最薄の放熱シート用粘着テープの発売を開始

着色タイプも世界最薄でご提供

 DIC株式会社(本社:東京都千代田区、社長執行役員:中西義之)は、スマートフォンやタブレットPCなどの電子部品から発生する熱を放散するための放熱シートに使用する、超薄型の粘着テープを開発し、4月から発売を開始しました。本製品は、従来品の半分の厚さとなる、約5μmを実現した世界最薄の製品です。

 スマートフォンやタブレットPCの薄型化や高機能化により、電子部品の小型化・高性能化が進展していますが、それに伴う局所的な発熱をいかに効率的に放散する材料を提供できるかが、当社の大きなテーマのひとつとなっています。現在、使用されている放熱シートは、熱伝導率の高いグラファイトを透明な粘着テープで挟み込んだものが主流ですが、放熱性を更に高めるため、粘着テープ自体にも更なる薄膜化が強く求められています。 

 当社では、独自の粘着剤設計技術、塗工技術を駆使することで、従来困難であった薄い基材への粘着剤の薄膜塗工を可能にし、しかも粘着層が薄くても十分な粘着力を有する、優れた放熱シート用粘着テープの開発に他社に先駆け成功しました。

 また、放熱シートは放熱材料となるグラファイト(注)の影響により、表面に不均一な色ムラが発生します。最終製品の内部で使用する材料ですが、デザインの統一性を重視する一部のユーザーからは、色ムラを隠蔽する着色粘着テープが求められています。現状では、テープを着色するためには、粘着層のほかにインキによる数μmの着色層が必要となりますが、この着色層が薄膜化を妨げる要因となるため、改善が求められていました。
 本製品は、当社が長年培ってきた分散技術の活用により、粘着力を低下させること無く粘着剤自体を着色することにも成功したため、着色タイプにおいても約5μmという超薄型粘着テープの供給が可能となりました。更に、既存品とは異なり半透明であるため、検品作業においても支障が無く、ユーザーからは高評価を得ています。

 本製品は世界最薄であるため、薄型化の流れにマッチした様々な用途への展開も可能です。例えば、電子マネーなどの誤作動を防ぐ目的の磁性シートや、外部電波の影響を防ぐ電波シールド材料に使用することで、スマートフォン内部の小さいスペースに対応した多様な機能性シートを設置することができます。

 同開発品は、高機能粘着テープの主な市場である日本を含むアジア市場を中心に鋭意拡販し、中期経営計画「DIC105」の最終年度となる2015年度に、売上20億円を目指します。
 当社では、これからも高機能材料、多機能化材料を供給することで、最先端の技術に貢献していきます。


                                                                                                                                 
 (注)グラファイト:黒鉛のこと。熱伝導率の高さが特徴で、コンピューターのCPUの放熱などに利用される。

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