特集ハイブリッド型コーティング樹脂「セラネート®

住宅や建造物を雨・紫外線・大気汚染から守りたい

環境汚染に強く作業者に負荷の少ないコーティング材の普及を

ハイブリッド型コーティング樹脂「セラネート」

住宅や公共建築物、鉄橋や道路、自動車などの外装には、雨・紫外線・大気汚染物質から本体を保護しながら長期間にわたって美観を保つ重要な役割があります。

コーティング素材は多種多様ですが、水や紫外線だけでなく、空気中を漂う油分や酸を含む微粒物質に対しても高い防汚性を備えていなければ、短期間のうちに補修を迫られる場合があります。また、有機溶剤を使って塗膜を形成する塗料は、塗装時に有害なVOC(揮発性有機化合物)が発生し、作業者に健康影響を及ぼすリスクもあります。

特に経済成長の著しい新興国では、建築需要が旺盛な一方で大気汚染対策が追いつかず、排気ガス・工場排煙などに起因する酸・油・重金属などを含む汚染物質(PM2.5など)の影響が懸念されます。

こうした中で、建築物の美観をメンテナンスなしで長期間維持すると同時に、作業者の健康リスクを回避するには、耐候性・耐汚染性・耐久性に優れた環境配慮型コーティング素材の普及が望まれます。

DICの取り組み

安全・安心

環境負荷物質の削減

3R

水性の上、汚れにくい「セラネート®

超高耐候性
超高耐候性:長期間ツヤ引け、ヒビ割れなし

高耐汚染性
高耐汚染性:汚れが付きにくく長期間美観を保つ

インドでの展示会「Painted India 2014」DICブース
インドでの展示会「Paint India 2014」DICブース

外装塗料に使うコーティング用樹脂といえば、フッ素樹脂が知られています。しかし、フッ素樹脂は、水や紫外線に対しては高耐候性を発揮しますが、油となじみやすい性質があるため、排気ガスや工場の排煙による油汚れに課題を残していました。

そこでDICは2008年、無機成分(ポリシロキサン)を有機成分であるアクリル樹脂と複合化し、ナノレベルで分散させた複合樹脂「セラネート®」を開発。有機―無機化合物のハイブリッド分子が、水分の蒸発とともに結合して強力な塗膜を形成することで、優れた耐候性を発揮します。

これによって、長期間にわたってツヤ引け(光沢の低下)を防ぐだけでなく、油分の汚れが付きにくく、雨水が汚れを洗浄するセルフクリーニング効果も発揮。住宅だけでなくメンテナンスが難しい鉄橋や高層建築物などのメンテンスフリー性を高め、美観を長く保ちます。

また、水性樹脂のため希釈剤として有機溶剤を使う必要がなく、塗装作業者の健康リスクも低減します。

ハイブリッド型コーティング樹脂「セラネート」
セルフクリーニング作用による優れた耐汚染性

KEY PERSON of DIC

ライフ&リビング営業統括本部 ライフ&リビングマーケティンググループ 海外テクニカルマーケティング 担当課長 宮垣 敦志

新興国の環境と建築物に最適のコート樹脂です

有機―無機分子のハイブリッド化による耐候特性は、精密な分子設計とナノ分散技術があって初めて実現できたものです。いま新興国では大気汚染が悪化する中で建築ラッシュが続いていますが、こうした環境にこそ「セラネート®」の真価を発揮できると思います。街の美観を維持することで治安を良好に保つ側面もあることから、様々な観点から製品メリットをアピールして、普及拡大に注力していきます。

ライフ&リビング営業統括本部 ライフ&リビングマーケティング部
海外テクニカルマーケティング 担当課長 宮垣 敦志

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