DICグループのマテリアリティ

事業活動におけるマテリアリティ

事業活動におけるマテリアリティ

マテリアリティ(重要課題)の抽出

事業活動におけるマテリアリティ

グローバル経営のもと、サステナビリティに貢献する事業を積極展開

DICグループは、2021年にC&E顔料事業の仲間を迎え入れ、これまで以上に多様な人材とグローバルネットワークを強化しました。この強みを活かした揺るぎないグローバル経営体制のもと、世界中のグループ社員が気候変動や海洋プラスチック問題といった世界共通の社会課題解決に取り組み、サステナブル製品を社会に提供するソリューション・プロバイダー(課題解決型企業)として、「ユニークで社会から信頼されるグローバル企業」を目指していきます。

再生可能エネルギー由来電力の導入開始

DICグループの国内32拠点(本社、支店、工場、研究所など)において、小売電気事業者が提供する「グリーン電力」およびCO₂フリーとなる環境価値を持つ「非化石証書」の導入を決定しました。既にDIC本社ビルでは、2022年11月より実質再生可能エネルギー由来電力への切り替えが完了しており、それ以外の拠点は2023年4月から順次導入を開始しました。これにより、年間約7.7万トンのCO₂排出量(DICグループの国内事業所で排出するCO₂(Scope1+Scope2)の約38%に相当)を削減する見通しです。DICグループは、「2050年度カーボンネットゼロ」の実現を目指し、今後も引き続き省エネ性の高い設備の積極的な導入、省エネ活動の推進、条件の適した拠点への再生可能エネルギーの導入などCO₂排出量削減に向けた取り組みを加速していきます。

リチウムイオン電池負極用水系バインダーの開発

リチウムイオン電池(以下「LIB」)の負極用水系バインダー『WATERSOL(ウォーターゾール)®-LB』を開発しました。同製品は、環境負荷が低い水系の製品であり、優れた膨張抑制効果や低い内部抵抗率などの特長を持ち、LIBの長寿命化に貢献します。社会変革に対応した省エネルギーや環境への負荷低減に寄与するサステナブル製品を開発・提供することで、社会の持続的繁栄に貢献します。

グローバル全体最適のための「 デジタルSCMプラットフォーム」を構築

グローバルに展開している主力事業のサプライチェーン全体を最適化するために、先進のデジタルテクノロジーを活用した「デジタルSCM(サプライチェーン・マネジメント)プラットフォーム」の運用を開始しました。まずはカラーマテリアルやパフォーマンスマテリアルの一部の地域・事業から運用を開始し、2025年までにグローバル展開する予定です。サプライチェーン業務に関わる組織や地域の境界を取り除き、グローバル規模で事業成長に必要な組織能力を獲得することができます。また、将来の需要変動を多角的に分析することにより、顧客サービスを向上させ、新たな顧客ニーズにも対応できるよう、さらなる顧客価値の向上につなげていきます。

バイオマスポリスチレンの製造に向けた検討開始

当社と出光興産株式会社は、新たなバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し、バイオマスポリスチレン(以下「バイオマスPS」)の製造に向けた検討開始に合意しました。両社はともに気候変動対策を加速し、持続可能な循環型の資源利用を推進することを経営課題と認識しており、このたび環境負荷の低いバイオマスPSの製造に向けた検討を開始します。今回新たに構築するサプライチェーンを通して、プラスチック産業のCO₂排出量の削減目標に貢献する基本方針に合意しています。本連携により、今後も顧客やサプライヤーとの連携を強化し、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルと循環型社会の実現を目指します。

その他の重要項目

マテリアリティの抽出を通じて、DICグループでは次の各項目が経営に大きな影響を与える課題と認識しています。
事業活動を通じた強化・対応を図ってまいります。

事業活動におけるマテリアリティ