2011年の財務報告の信頼性

財務報告の信頼性を確保するため、国内外のグループ拠点全体に内部統制を構築し、運用してきました。今後も誠実で信頼性のある企業であり続けるため、継続的な向上、改善を図っていきます。

これまでの取り組みと今後の方向性

DICグループでは、社内規程類の整備と業務手順の文書化を行う一方、業務活動から独立した立場から内部統制の整備・運用の状況をモニタリングし、整備・評価・改善のサイクルを回すことによって、内部統制の構築を進めてきました。さらに、内部統制の合理的水準の維持・確保と事業の効率性を両立させるため、定型業務をシェアドサービスセンターに集約し、業務の標準化を推進しています。

DICグループにおける体系的な内部統制の構築は、2006年の会社法施行と2008年のJ-SOX※1 導入を契機に着手し、当初は制度対応を目的としていましたが、制度の求めるレベルを達成した現在、内部統制の一層の充実を図るとともに、一元化・標準化の推進、IT統制へのシフトなど継続的な改善を進めています。

  • ※1J-SOX:「金融商品取引法」の一部規定を指し、会計不祥事などを防止するため、米国のサーベンス・オクスリー法(SOX法)に倣って整備された日本の法規制のこと。

グローバルな活動を推進

グローバルに事業を展開するDICグループでは、国内拠点とともに海外拠点における内部統制の整備・検証が不可欠です。そこで、これまで、日本、欧米、中国、東南アジア・オセアニアの各地域で内部統制整備を推進し、地域間での情報の共有と意見交換を行ってきました。

次のステージでは、基幹業務システムを統合し、グローバルベースでの内部統制の構築を計画しています。近い将来導入が見込まれるIFRS(国際財務報告基準)※2をグローバルでの業務の標準化・最適化のドライバとして、2011年度中にグローバル経理ポリシーを作成し、これを共通システムのテンプレートに組み込むことを目指します。

  • ※2IFRS(国際財務報告基準):International Financial Reporting Standards の略。国際会計基準審議会(IASB)によって設定される会計基準を指す。

内部監査の充実を強化

J-SOXの導入当初、内部監査は、財務報告に関わる信頼性確保のための内部統制を検証する独立的モニタリングとして機能してきました。今では、広義の内部統制を維持・改善させ、企業目標の有効かつ効率的な達成に資するため、監査範囲の拡大を図っています。一方、リスクアプローチの徹底、監査手法の標準化、自己点検の利用拡大などにより、監査の効率化との両立を目指します。

VOICE

アジア・パシフィック地域での「財務報告の信頼性」確立への取り組み

2005年以来、私たちはDIC本社の経理部、内部統制部と協力して、正確で信頼できる財務報告とビジネス上のリスクを評価・コントロールする内部統制監査機能をアジア・パシフィック地域で築いてきました。振り返ると、地域の経理マニュアルの整備と会計基準の統一から始まり、次のステップでは、フローチャート等を用いて内部統制ルールの標準化をしていく過程で、私たちは内部統制への理解を深めていきました。過去5年間はJ-SOXを導入し、そして今後はIFRSの導入を予定しています。また内部監査チームでは、こうした変化の中で方法論の変更を行いITに基づく監査アプローチにも着手していかなければなりません。こうした中で私は、内部統制監査の進化を目の当たりにし、全ての監査チームメンバーにより質の高い財務報告を確認してきたことを嬉しく感じています。皆がビジョンを一つにし、統合したチームとして内部統制監査に取り組んだことで十分な成果が出せたのだと思います。

DIC Asia Pacific Region Bhaskar Kumar Basu Advisor, Regional Internal Audit (former Regional Internal Audit Director)

DIC Asia Pacific Region
Bhaskar Kumar Basu
Advisor, Regional Internal Audit
(former Regional Internal Audit Director)

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